若い頃に憧れていたカッコイイを今叶える【スポーツカー】

「いろいろなところに旅行に行きたいな」「せっかく行くなら道中も楽しく行きたい」と考えるシニアが急増中！　なんと60代・70代のシニア世代に今、スポーツカーが売れているんです。しかも、2011年に比べて2.5倍も。なぜ今シニア世代にスポーツカーが売れているのでしょうか？

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アクティブシニアこそスポーツカー！　売れ行きは5年前の2.5倍に

定年退職後も再就職したり、趣味や活動を積極的に行うシニア世代が増えている昨今。若い頃と比べると、子どもにはお金がかからなくなったし、時間もあるというシニア世代も多いはず。そんなシニア世代が「若い頃の憧れ」を叶える傾向にあるようです。
自動車の小売と買い取りのフランチャイズチェーン「カーセブン」を展開する株式会社カーセブンディベロプメントの調査で、中古スポーツカーの売れ行きが堅調という結果が出ました。この結果についてカーセブンディベロプメントは、「若い頃に憧れていたけれどできなかったカッコイイ趣味に再びチャレンジする」というシニア世代が増えたのではないか、と分析しています。
若い頃に憧れていたけれどできなかったカッコイイ趣味の代表格が「スポーツカー」。家族を乗せるため、両親や義家族の介護のため、と利便性ばかり優先して車選びをしてきた車好きのシニア世代にとって、いつかは乗ってみたい憧れが「スポーツカー」です。「人生最後の車は何にしよう？」と考えた時、スポーツカーを選ぶ人が多いんだとか。

ステレオタイプのシニア世代から脱却！　自分らしさを謳歌するシニア世代へ

スポーツカーが売れる背景には、シニア世代がどんどんアクティブになっていっているという背景があります。定年したら温泉めぐりや家庭菜園にゲートボールといったイメージしやすいシニア世代の過ごし方ではなく、海外旅行、車やバイク、楽器演奏など「若い頃の憧れ」を始める傾向にあるよう。大手楽器メーカーが開催している音楽教室では、ココ数年50代以上のシニア向けレッスンも充実してきています。確かに最近だとゲートボールができる場所もなく、ゲートボールを楽しむシニア世代ってあまり見る機会はありませんよね。また、若い頃に憧れていた趣味をはじめるシニア世代は「リターンライダー」といって、再びバイクに乗り始める人も多いよう。
アクティブシニアに人気のスポーツカーは冒頭でも書いたように「中古スポーツカー」。73歳男性が「フェアレディZ CP ベースグレード」を購入した例や、69歳男性が「スカイライン 250GT」を購入した例もあるそう。このほかロードスターやMR-Sなど王道の車が人気のようです。

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どのくらいの価格帯が人気？100万円台？200万円台？300万円台？

スポーツカーが人気の背景には、「スポーツカーに再び乗ってみたいけれど、新車ほど高額だと妻がOKしてくれない」という経済的、家庭的な事情もあるそう。普段はハイブリッドカーやエコカーなどを運転しており、セカンドカーとしてスポーツカーを購入したいと考えている人も多いため、主に経済的な理由で周囲の説得が大変なようです。そのため、300万円台の新車よりも、100万円台で購入できる中古車に人気が集まっています。保険や燃料代も高額になりがちなスポーツカーならではの理由といえそうです。
一方、新車にも注目が集まっています。日産自動車では2016年に新モデルの「GT-R」を発売。車両本体価格996万円〜と高価格帯ながら1ヶ月で800台が売れたそうです。また、バブル期にブームとなったホンダの「NSX」は2,370万円〜と超高額にも関わらず2週間で100台を売り上げたそう。いずれも年間販売目標を短期間で達成したのです。どちらの車もターゲットは「シニア世代」。実際に購入しているのもシニア世代が多いそうです。若い人に比べて、車の「走る楽しさ」を重視する人が多いからなんだとか。シニア世代って本当に勢いがありますよね。

若者の車離れが叫ばれる一方、車がステータスの世代でもあるアクティブシニアには超高級車も売れています。アクティブシニアが今の車人気を支えていると言っても過言ではありません。アクティブシニアがスポーツカーデビューできるよう中古車販売メーカーも力を入れているようなので、一度見に行ってみてはいかがでしょうか？

参考記事：人生に「スポーツカーの旬」は二度やってくる？ ミドル＆シニアのための輸入スポーツ購入概論

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