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W杯フランス大会開幕!ラグビーの基礎知識

4年に一度の15人制ラグビー世界王者決定戦「ラグビーワールドカップ(W杯)」。ラグビーW杯フランス大会は現地時間の9月8日、日本時間の9日未明に開幕します。今までラグビーになじみがなかった人もルールを知って応援しませんか?

ラグビーの歴史

1823年、イングランド中部にあるラグビーという町の「ラグビー校」で行われたフットボールの試合中に、ウィリアム・ウェブ・エリスという生徒がボールを持って走り出したのが、ラグビーの発祥といわれていますが、実話だという証拠は残っていません。しかし、W杯の優勝トロフィーがウィリアム・ウェブ・エリス・カップと呼ばれるのは、この説が由来となっています。
ラグビーのボールが楕円(だえん)形である理由は、手で持ちやすいように、など諸説ありますが、競技の特異性を明確にするためという説が有力です。

ラグビーのルール

◇前にボールを投げてはいけない

ラグビーは簡単にいうと“陣取りゲーム”です。両チーム合わせて30人の選手が、40分ハーフの計80分間、相手側の陣「インゴール」を目指して戦います。
ラグビーの特徴的なルールに、「ボールより前でプレーしてはいけない」というものがあります。ボールを前にパスしたり、ボールより前にいる選手が相手側に対してプレーしたりすると反則になります。

◇得点方法

ラグビーグラウンドは100メートル以内×70メートル以内で、両サイドのゴールライン中央に「H」の形をしたゴールポストがあります。
得点は、相手のインゴールの地面にボールを着ける「トライ」が5点、トライ後にゴールポストの間へボールをキックする「コンバ―ジョンゴール」が2点。この他にはペナルティゴールとドロップゴールがあり、共に3点です。

◇ラグビーのポジション

ラグビーはポジションによって背番号が決まります。大きく分けると背番号1~8がフォワード(FW)、9~15がバックス(BK)。ラグビーのFWはボールの争奪戦が主な仕事で、強靭(きょうじん)な肉体を持つ選手が担います。対して、相手陣営に攻撃をかけるのがBK。足の速い選手が多いポジションです。
FWでは、激しいタックルでボールを奪い取る花形の「フランカー(FL)」やスクラムの最後尾を担い、総合的なスキルが必要とされる「ナンバーエイト(NO8)」、BKでは司令塔役の「スタンドオフ(SO)」やトライを狙うフィニッシャー「ウィング(WTB)」などのポジションがあり、名前も役割も違います。

◇スクラムって何?

両チームのFW計16人が一塊となって押し合うスクラムは、ボールを落としたり前に投げたりという軽度の反則や、複数の選手が絡み合って競技が停止した場合などに、試合再開のために行われます。
背番号9のスクラムハーフがスクラムの中央にボールを投入すると押し合いが始まり、前方の選手が足で後方のNO8などにボールを送って、確保します。押し負けると相手側にボールを奪われる可能性が高くなります。

◇日本代表に外国人選手が多いのは?

ラグビーには、条件を満たせば外国籍の選手が他の国の代表選手になってもよいという公式ルールがあります。「他国での代表歴がない」ことを前提に、次のいずれかの条件をクリアすればOKです。
・出生地が当該国
・両親または祖父母に当該国出身者がいる
・ 当該国に36カ月以上継続して居住している

ワールドカップ2023フランス退会

◇オールブラックスの「ハカ」に注目!

優勝候補は「オールブラックス」の愛称で知られる世界ランキング1位のニュージーランド(プールB)。過去3度の優勝を誇り、今大会で最多4度目優勝を目指します。
オールブラックスといえば、試合前に選手が披露する勇壮な「ハカ」という踊りが有名です。これは先住民族マオリの伝統的な「War Cry(戦いの叫び)」で、ラグビーでは1905年に相手チームに敬意を表すために踊ったのが始まりといわれています。

◇日本代表の活躍にも期待

前回のW杯2019日本大会で、日本は強豪が揃ったプールAを1位で通過。決勝トーナメントでは、優勝国となる南アフリカと1回戦(準々決勝)で対戦し、3-26で敗れましたが、それまで「マイナースポーツ」と見られていたラグビーの人気の底上げに大いに貢献しました。
今大会前のテストマッチでは、苦戦が続いていますが、本大会では活躍にを期待。日本の初戦は10日に行われるチリ戦です。

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