【すごい痛い】男性は要注意!痔瘻(じろう)になった話【診察編】
編集部スタッフが患った痔瘻(じろう)。シリーズとして全5回にわたり、痔瘻の闘病についてご紹介させていただきます。
前回の【導入編】に続き、今回は第2回目【診察編】をお届けします。
「いよいよやばいぞ」
と3日耐えて病院へ。
元来に痛みに強く、その分病気を悪化させてしまうことの多かった筆者。
最終的に病院では「耐えすぎ」と言われるほど耐えてしまいましたが、ちょっと異常があったら病院に早めに行ったほうがいい、ということを学びました。
さて、今回はいよいよ病院に行き、診察を受けた様子をご紹介します。
■そもそも痔瘻って?
痔瘻は肛門のそばに穴が空き、膿が出る病気です。具体的には歯状線のくぼみ(肛門陰窩(こうもんいんか))から細菌が入り込み、肛門腺が化膿し、その炎症が肛門周囲に広がって膿がたまります。
これが自然に破れるか、切開することで膿を排出しなければなりません。
どんな病院にかかるのか?
これまでの人生で肛門の病気を患ったことはありませんでした。
痔もありませんでしたし、切れたことも、出血したこともありませんでした。
そのため、「どんな病院にかかればいいのか?」と疑問に思い、痛い肛門を抑えながら、インターネットで「痔瘻 病院」と検索しました。
ヒットしたのは肛門科。
肛門周辺の病気の専門科で、もともとは外科の一部門だったよう。
日本人の生活様式、食生活、排便習慣、使用便器といったさまざまな原因から痔が多い民族。
そのため、痔を主として扱う専門医が外科から独立し、肛門科を標榜するようになったそうです。
歴史は古く、1950年には診療科目のひとつになっていたよう。
主に扱うのは痔核(いぼ痔)、痔裂(きれ痔)、痔瘻(じろう)です。
最近は内科も、心臓内科、血管内科、呼吸器内科などとても細分化されており、自分の症状は、どこにかかればいいのかわからないものですよね。
その点、肛門科は間違いなく肛門周囲の病気でかかればいいので安心でした。
そんな肛門科、意外と医院数が少ないのです。
都道府県別で見てみると
- 北海道 116軒
- 青森県 39軒
- 岩手県 38軒
- 宮城県 60軒
- 秋田県 30軒
- 山形県 39軒
- 福島県 72軒
- 茨城県 82軒
- 栃木県 85軒
- 群馬県 72軒
- 埼玉県 213軒
- 千葉県 182軒
- 東京都 437軒
- 神奈川県 257軒
- 新潟県 46軒
- 富山県 34軒
- 石川県 52軒
- 福井県 47軒
- 山梨県 22軒
- 長野県 48軒
- 岐阜県 68軒
- 静岡県 117軒
- 愛知県 208軒
- 三重県 85軒
- 滋賀県 37軒
- 京都府 116軒
- 大阪府 340軒
- 兵庫県 205軒
- 奈良県 57軒
- 和歌山県 69軒
- 鳥取県 20軒
- 島根県 16軒
- 岡山県 59軒
- 広島県 135軒
- 山口県 59軒
- 徳島県 42軒
- 香川県 42軒
- 愛媛県 42軒
- 高知県 38軒
- 福岡県 237軒
- 佐賀県 32軒
- 長崎県 96軒
- 熊本県 93軒
- 大分県 87軒
- 宮崎県 55軒
- 鹿児島県 62軒
- 沖縄県 31軒
都道府県単位でこの件数なので、少ないことがわかるかと思います。
そのため、まずは自宅近くに肛門科があるか調べなくてはなりません。
その時使用したのは「病院なび(https://byoinnavi.jp/)」というサイト。
このサイトなら住んでいる地域にある病院を教えてくれます。
検索でヒットしたのは5軒ほどだったので、それらの病院の口コミ、診療時間を見ながら通院する病院を選びました。
まずは問診票
どんな病院でもそうですが、まずは問診票をかかなければなりません。
肛門科の場合、日帰り手術が多いからなのか、問診票には手術に関する内容が非常に多かったです。
しかし、このとき自分が「痔瘻(じろう)」だとはまったく思っていなかったため、手術は不可、投薬治療を希望する、にチェックをつけました。
最近の病院では問診票を事前にダウンロード・印刷し、あらかじめ記入してから病院に行くこともできるようになってきています。
初診の場合、どうしても時間がかかってしまうので、あらかじめ用意できるならしたほうが良いでしょう。
問診票には一般的なもの。
図解で肛門のどこが痛いのかなどを記入します。
筆者の場合、もうどこが痛いのかがわかなくなっていたため、全体に丸をしました。
記入自体はすぐに終わり、診察を待つのみです。
無慈悲な宣告
さて、診察は基本的にベッドの上で行われます。
お尻を出してベッドに横になり、肛門を触診。
指を肛門に入れようとしますが、腫れがひどすぎて入りません。
指よりも細いスコープも同様。
本来であれば、指で触診し、スコープを肛門内に挿入し、肛門の様子を映像で確認するようです。
筆者の場合、この時点でまったく入らなかったため先生から
「これは痔瘻だね。午後から手術だから同意書にサインをお願いします」
と、わずか1分で診察が終わり、手術が決まりました。
問診票で手術したくない、って書いたのにいぃ……。
驚くべきスピードで手術が決まりました。
ここまでわずか10分。
病院が空いていたこともありますが、びっくりです。
肛門科病院で驚いたのが、ドーナツ型の椅子がはじめから置かれていること。
また、椅子の高さが普通のベンチよりも高く、肛門が痛くてもとても座りやすかったです。
さて次回はいよいよ手術編です。
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【導入編】
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【診察編】
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あっという間にお医者様には無慈悲な宣告をされることに。
【手術編】
生まれてこの方まともに手術を受けた経験がなかった筆者は、ドキドキの時間を過ごすこととなりました。
【通院編】
退院して終わりだと思っていたところ、日帰り手術の場合、翌日にはすぐに通院が必要でした。
まだ痛みの残るお尻を大切に扱いながら、手術翌日も病院に行くことに。
【根治編】
痔瘻の根治手術とは、痔瘻の原因である膿が溜まる穴(空間)を根こそぎ取ってしまう手術のこと。
連載の最後に、痔瘻の根治手術についてご紹介させていただきます。
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