夫婦ふたりの会話がはずむ秘訣とは？シニア2,115人のアンケート結果

「会話のきっかけがあれば話せるのに、ずっと一緒にいると何を話せばいいのかわからない」というシニア世代が急増中。長年連れ添うと、会話がどんどん減ってしまうもの。特に、仕事で日中ほとんどいなかったシニア男性が、定年後家にずっといると何を話していいのか、わからなくなりますよね。そんな悩みを解消できるかもしれない調査結果をご紹介いたします。

画像提供：imagenavi(イメージナビ)

普段の家事から開放！　国内旅行のすすめ

シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこが50代以上2,115人に実施した調査によると、夫婦での旅行頻度は高年齢者ほど高く、現役世代はリタイアしたら「もっと増やしたい」と考えているという結果が出ました。この調査を通し、夫婦の旅行は夫が誘うことが多く、旅行内容は妻の意見を取り入れながらふたりで相談して決めるということもわかりました。この準備段階から、夫婦のコミュニケーションが増えるというのです。「夫婦の会話がなくなってきた」という方は、ぜひ旅行を提案してみてはいかがでしょうか？
夫婦での国内旅行の頻度は全体の80％弱が「半年に1回程度」以上。子育てに一区切りがつくと、夫婦での旅行が多くなるようです。年代別では50代が70.6％、60代が83.2％、70代以上が82.9％となっています。
こうした旅行、特に優れている点は、旅行中に妻は家事から解放されるという点。

「晩ごはんも作らず、片付けもない。家内の満足そうな顔を見ると、今まで苦労かけたなと感謝する」（50代男性）

という回答も。普段当たり前のようにやってもらっている家事。しかし、自分でやってみると思いのほか大変ですよね。だからこそ、旅行中奥さんを家事から開放してあげると喜ばれますよ。

ふたりだけの旅行中は会話が急増

旅行準備中からふたりの会話が増える旅行。もちろん旅行中も会話が増える傾向にあるようです。なかには貸切風呂に夫婦ふたりで入浴した、という人も。普段の夫婦1日の会話は「3時間以上」と回答した人が16.4％に対して、旅行中は49.8％と非常に多くなるという結果が出ました。
普段の会話は「健康・体調について」「ニュース」「子どものこと」が多いのに対し、旅行中は「今度の予定について」「趣味・娯楽について」「健康・体調について」と、旅行中の会話は自分たちの話題が中心になるようです。
特徴的なのが「思い出話」。普段は思い出話は18.1％しかしないという回答に対し、旅行中は37.3％と大きく差が開く結果に。そのほか、宿や食事、観光地についてなど旅行で行った先のことの話題も。旅行中は刺激が多いので、話す話題に事欠かないのも旅行の良い点と言えそうです。

旅行を通して夫婦仲がよくなったと回答する人多数

「一緒に旅行することの夫婦仲への影響」について尋ねたところ、54.7％が良くなった（と思う）と回答。この結果から、旅行は夫婦関係に好影響を与えるといってもよいでしょう。
旅行中のエピソードとして興味深かったのは

「行く前に旅行の内容をあれこれ話し、行ってからおいしいものを食べ、帰ってから思い返して話し。楽しいことがいっぱいあるので自然と仲良くなる」（50代女性）

というもの。このほか、日常の家事から開放され、おいしいものを食べ、温泉にゆったりと浸かり、と時間に余裕が持てるため優しくなれたなど回答も。普段の生活と環境が違えば、無意識に不安になるもの。また、新たな発見も多いですよね。そうした体験のなかで、自然と会話が増えるようです。そうしたことをきっかけに、日常に戻ってからも当たり前のように会話ができるようになるようですよ。

「最近夫婦の会話がない」「もっと話したいのに何を話していいのかわからない」こうした悩みは多くの人が抱えています。これらの悩みを解決するために「旅行」という手段はいかがでしょうか？　身近な観光地や行ってみたかった場所などを訪れて、夫婦の会話を増やしませんか？

参考リンク：会員制のお宿情報誌「ゆこゆこ」

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