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日本人の3人に1人は「痔主」?痔の種類と治療方法、痛み、予防法など「痔」を詳しくご紹介!

日本人男性の3人に1人が患うと言われている「国民病」、「痔」。

実際にこの記事をご覧の方も「痔」だという方は多いのではないでしょうか?

痔はバランスの悪い食生活や運動不足といった要因で、若い人であっても発症している人は多いそう。

いぼ痔、きれ痔、痔瘻など、「痔」と一言で言っても症状や原因はさまざま。

今回は痔について詳しくご紹介していきます。

悪化すると痛い!酷いと歩けない!?痔の原因って何?運動不足は注意?遺伝はするの?

悪化すると痛い!酷いと歩けない!?痔の原因って何?運動不足は注意?遺伝はするの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

男女ともに発症することも多い身近な病気「痔」。
しかし、肛門周囲の症状は「恥ずかしいから」となかなか病院に行く人は少ないそうです。
そのため、人知れず悩んでいる人も多いのだとか。

痔の違和感、不快感、痛みを我慢し続けると悪化し、手術が必要になるケースもあります。

軽度の痔であればすぐに治療できるので、早めに病院に行きたいところですね。

痔の原因を知る前に、まずは肛門の仕組みやつくり、働きを理解しておきましょう。

肛門の構造・仕組み・働き

肛門は直腸とつながっている、ということはご存知のかたも多いハズ。

お尻側は皮膚で覆われている反面、肛門の出口近くには直腸があります。
皮膚と直腸のつなぎめ、境目の部分には、凸凹とした形状の「歯状線」があって、医学的には歯状線より下(出口側)を肛門と定義しているのです。

歯状線より上(身体側)の直腸は痛みを感じにくい部位でもあります。
ある程度の伸縮性を持っているため、大きな便であっても排出できるのです。

歯状線よりも下の肛門上皮は知覚神経が多く通っているため、痛みを感じる部分。
この部分に「痔」ができてしまうと、場合によっては激しい痛みを感じる場合があります。

肛門は自分の意志でコントロールできない「内肛門括約筋」という筋肉と、コントロールできる「外肛門括約筋」のふたつの筋肉で囲まれており、排便時に閉じている肛門が開くのは筋肉の働きなのです。

それではここからは痔の原因をしっかりと見ていきましょう。



痔の原因って何?

痔の原因として現在のところ考えられているのは「便秘」です。

便秘がちな人は、排便時に強くふんばりがち。
排便時に強くいきむことで、肛門に負荷がかかり、痔ができると考えられています。
このほか、日常生活のなかで、長時間座りっぱなしという方も要注意。
長時間座りっぱなしも肛門に負荷がかかるため、痔になってしまう可能性が高いのです。

肛門に負荷がかかると何が悪いのか?

内肛門括約筋と肛門の粘膜の間の組織が鬱血し、血行障害が起こってしまいます。
毛細血管などが集中している部位のため、うっ血した血液が行き場をなくし、ひょこっと顔を出してしまうことも。
これがいわゆるいぼ痔です。

また、便秘がちな人は排便時に長時間強くいきみ続けることで、うっ血を起こしやすくなるのは想像できるかと思います。
しかし、このほかに水分が吸収され、カチコチの便が肛門を通過することで、便が肛門を傷つけてしまい、裂肛(きれ痔)を引き起こすことも。
実際に便秘がちな方は、きれ痔になった経験がある方も多いのではないでしょうか?

肛門に負担をかける代表的な場面を紹介してきました。
このほかにもスポーツを行った際に力が入る、刺激物やアルコール類の過剰摂取による下痢、冷え性といったものも肛門に負担をかけてしまいます。
痔になる人、ならない人、なりやすい人、なりにくい人はいますが、これらの生活習慣がある方は要注意だといえるでしょう。

痔は遺伝するの?

他の病気と同じように痔も遺伝する可能性が。
痔の遺伝は通常よりも早く、20歳前後頃から悪くなり始め、病状の進行が早いという傾向が見られます。

親兄弟に痔の悪い人がいる、自分自身が痔主だ、という場合は本人だけでなく、子どもや孫まで注意が必要です。

痔の発症を遅らせるには、ここまで紹介してきた生活習慣を改善したり、偏らない食生活(下痢の改善)などが必要。
痔がわかったら早めに肛門科に通院すると良いでしょう。

痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)・痔瘻(あな痔)…痔の種類ってどんなものがあるの? 膿が出たり、違和感があることも

痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)・痔瘻(あな痔)…痔の種類ってどんなものがあるの? 膿が出たり、違和感があることも

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

さて、上でも少しご紹介しましたが、痔にはどのような種類があるのでしょうか?

痔は大きく分けて3種類。

痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)・痔瘻です。

ここからは詳しく痔の種類について見ていきましょう。

痔核(いぼ痔)ってどんなもの?

痔といってすぐにイメージできるのはいぼ痔という人も多いはず。

いぼ痔はいきみや肛門部への強い刺激や負担を与えることで、肛門付近や直腸の毛細血管が鬱血し、腫れ上がることが原因。
イボのようになることから「いぼ痔」と呼ばれていますが、正式には痔核(じかく)と呼びます。

いぼ痔は歯状線よりも下(皮膚側)にできる「外痔核」と、歯状線よりも奥にできる「内痔核」の2種類。

「外痔核」は出血を伴うことはまれですが、強く痛むこともある痔です。

「内痔核」は排便時に痛みなく出血することも。
症状が進行すると、イボが歯状線を越え、肛門から顔をだす「脱肛」になることもあります。
脱肛すると、痛みも生じてくるので、排便時に出血がある、という方はいぼ痔を疑ってみてはいかがでしょうか?

裂肛(きれ痔)ってどんなもの?

水分が少なくなり、固くなった便を排出する際に肛門の外壁を傷つけることで、肛門が切れてしまうのが裂肛(きれ痔)です。
正しくは裂肛(れっこう)ですが、切れることで起こる痔なので、「きれ痔」と呼ばれています。

この裂肛は肛門上皮が切れたり、裂けたりして出血するため、傷のような痛みを伴うのが特徴。

排便時や排便後に刺激的な痛みを感じる場合は「裂肛」かもしれません。

痛いため排便を我慢すると、より便が固くなっていき、より裂肛がひどくなるケースもあるので、早期の治療が必要です。

また、下痢の場合も意外と要注意。
下痢をしてしまうと傷の治りが遅くなってしまいます。
アルコールの過剰摂取だったり、下痢の原因になりそうな生活習慣は改めましょう。



痔瘻(あな痔)ってどんなもの?

歯状線のくぼみに細菌が入り込み、炎症を起こしひっそりと化膿し続けるのが「痔瘻」(あな痔)です。
読み方は「じろう」。

ひどくなるとおしりが膨らむほど膿が溜まることもあり、必ず手術が必要です。
手術方法は肛門周囲排膿術をまず行い、溜まった膿を外に排出していきます。
しかし、膿をすべて出しきっても、膿の通り道は残っているため、再び発症する可能性が高いのも特徴。
そのため、通り道ごと切除してしまうのが一般的です。

肛門部に重く、にぶい痛み、寝られないほど激痛が走る、発熱するほど痛い、といった場合は痔瘻かもしれません。

痔瘻は過去に詳しく連載していますので、ぜひ過去記事を御覧ください。

痔瘻記事

【すごい痛い】男性は要注意!痔瘻(じろう)になった話【導入編】

※全5本

椅子にも座れない痛み!痔になったらどうする?痛み止めは?改善方法は?

椅子にも座れない痛み!痔になったらどうする?痛み止めは?改善方法は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

痔になったらすぐ、専門医院(肛門科)の受診がオススメ。

ボラギノールなど市販薬は数多くありますが、しっかりと診断を受けた上で、処方薬を使用するのが治りも早いのでオススメです。

自分ではいぼ痔だと判断していても、痔瘻の場合があります。
だからこそ、早めに専門医院に罹るのがよいでしょう。

病院では塗り薬とともに痛み止めが処方されることも。
飲むと幾分楽になるので、いずれにしても自分で判断せず、しっかり病院に罹るのが良いでしょう。
セルフケアをし続けた結果、人工肛門に…なんてことも。
だからこそ、早めに専門医に見てもらいましょう。

しっかりと通院することで、しっかりと改善するでしょう。

セルフケアで予防する際は以下がオススメです。

キレ痔・イボ痔に漢方パワーがスーッと効きます。
【生薬製剤ピーチラック 《乙字湯》】


また、肛門科では丸いドーナツ型のクッションが置かれていることが多いです。
このクッションは肛門トラブルを抱えているときは本当にありがたいもの。

医師が考案した低反発円座クッションは日常使いもできるので、いつかのときのためにひとつ用意しておいても良いでしょう。

医師考案低反発円座クッション「お医者さんの円座クッション」


肛門トラブルは恥ずかしくて病院に行けない、という人は多いそう。
しかし、しっかりと通院することで改善できる病気です。
早めの治療はどんな病気でも必要なもの。
肛門周囲の病気もきちんと通院して、しっかりと直しましょう!

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