第35部・第3回 Windowsペンタブレット体験レポート
第35部 ペンが奏でるNEWタブレットライフ
第3回 Windowsペンタブレット体験レポート
●講座で使用しているタブレットPC
「大江戸ぱそこんライフ」
【登場人物紹介】
デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。
アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。
ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。
彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。
「Windowsペンタブレット」新登場!
アナ六
「♪もぅ~いくつ寝るとぉ~小正月ぅ~」
デジ形
「おいおい、正月はもうとっくに終わったってのに何歌ってんだ?」
ミドリ
「おやっ、『お正月』じゃなくて『小正月』かい?」
アナ六
「エヘヘッ、うまく引っかかってくれましたね。こいつはこれから来る小正月をテーマにした替え歌ですぜ」
デジ形
「ややこしいことしやがって、そもそも小正月が来ても何もしねえだろうが」
ミドリ
「『どんど焼き』とかいろいろな風習があるけどね」
アナ六
「確かに何もしませんが、小正月ってのを初めて知ったガキの頃は、お年玉がもう1回もらえるんじゃないかってワクワクしましたぜ」
デジ形
「で、そんな都合のいい話はないと知ってガッカリするわけだな」
アナ六
「お察しのとおりで。あぁ~子供に戻ってもう一度お年玉をもらいてえなあ」
ミドリ
「何言ってんのさ、お前はお年玉をあげるほうだろっ」
デジ形
「大人になったら自分の稼ぎでいろいろ買えるようになったじゃねえか」
アナ六
「そうですね、パソコンとかタブレットとか……って、親分が手にしているのは、ひょっとして新しいWindowsタブレットですかい?」
デジ形
「おっ、よくわかったな。こいつは第34部・第13回で紹介した10.1型『dynabook Tab S90』だ」
アナ六
「やっぱりそうでしたか。見慣れないペンで画面に何か書いているから、ひょっとしたらと思っていましたが」
ミドリ
「親分にとってはお年玉のようなものだねっ」
デジ形
「てやんでえ、自分の稼ぎで買ったんだぞ!」
アナ六
「えーっと、新しいWindowsタブレットはいくつか機種がありましたよね?」
デジ形
「うむ。東芝のWindowsタブレットは『dynabook Tab』というシリーズ名がついており、今まで出ていたのが10.1型の『S50』と8.0型の『S38』だ」
ミドリ
「この2機種も引き続き販売されているよ」
デジ形
「そして今回出たのは専用のデジタイザーペン付属の『Windowsペンタブレット』で、10.1型の『dynabook Tab S90』と『S80』、8.0型の『dynabook Tab S68』の3機種だ」
アナ六
「で、今親分が持っているのが『S90』ですね。ペンが付属しているから『ペンタブレット』って名前なのはわかりやすいですねえ」
デジ形
「単にペンがついているだけじゃねえぞ。あとで説明するが、手書き機能が大幅に強化されているんだ」
ミドリ
「このペンは、ボールペンや万年筆みたいにクリップがついているね」
アナ六
「胸ポケットに挿しておけば、うっかり失くすこともないわけで」
デジ形
「ポケットに挿してもいいが、実はペンタブレットの側面に『ペンクリップホルダー』っていう穴が空いていて、ここにクリップを挿せば、タブレットと一緒に持ち運ぶことができる」
アナ六
「なんと、このペンはデザインがオシャレってだけじゃなく、実用的だったんですね」
アナ六
「ところで、10.1型には『S90』と『S80』の2種類がありますが、これはどこが違うので?」
デジ形
「タブレット自体の性能にはまったく違いがないが、『S90』にはブルートゥース(Bluetooth)のキーボードが付属している」
アナ六
「なるほど、キーボード付きのタブレットってわけで」
ミドリ
「パソコンからWindowsタブレットに買い換える人なら、キーボード付きのほうがいいかもしれないねえ」
デジ形
「パソコンのキーボードに慣れている人や、Windowsタブレットでもパソコンと同じように文章を書きたいっていう人に向いているだろうな。キーボードのカバーがタブレットをたてかけるスタンドになるってところがミソだ」
アナ六
「タブレットとキーボードを合体させると、ノートパソコンと見かけがほとんど同じですねえ」
今までのタブレットにはない書き心地
デジ形
「で、Windowsペンタブレットの手書き機能だが、『紙のノートのようにすらすら書ける』ってレベルを目指したそうだ」
アナ六
「タブレットの画面をノートに見立てているんですね。でもさすがにそれは無理な話では?」
デジ形
「ケチをつける前に、実際に書いてみるといい」
アナ六
「ふむ、それではペンとタブレットをお借りして……おっ、なるほど、こいつはすごい!」
ミドリ
「どこがすごいのか言わないと、こっちはさっぱりわからないよっ」
アナ六
「タブレットの表面は一見するとガラスでツルツルしているようですが、ペンを使って線を引くと、紙に書いているようなザラザラした感じがありますぜ。書きごたえがあるっていうか」
デジ形
「うむ、それは画面の表面にフィルムを貼って、ペンで書いたときに適度な摩擦感を得られるようにしたためだ」
アナ六
「それに、ペンをどれだけ速く動かしても、線が出てくるのが遅れたりしませんぜ」
ミドリ
「以前のタブレットだと、ペン先と線の位置が微妙にずれることもあったけど、その問題も解消したんだね」
デジ形
「ペン先の位置を検知する精度が向上したからな。それも業界初の『アクティブ静電結合方式』を搭載したおかげだ」
アナ六
「そいつはどういったもので?」
デジ形
「基本的にはパソコンやタブレットなどの一般的なタッチ操作の画面に用いられる『静電容量方式』と同じだが、その技術を高め、専用のペンを使うことによって、より精度の高い手書き入力ができるようになったってことだ」
アナ六
「『静電』ってのはあのバチバチする静電気と同じで?」
デジ形
「ドアノブを触ったときに火花が散ったり、ビリッとくる静電気とは違うぞ。指先やタッチペンで画面に触れたときの静電容量の変化を感知し、位置を測るってのがこの方式の特徴だ」
アナ六
「それを聞いて安心しましたぜ」
ミドリ
「でも、冬の乾燥期におこる静電気にも困ったものだね」
思いついたことをすぐにメモできる「TruNote」
デジ形
「このWindowsペンタブレットの手書き入力を最大限に活かせるアプリが『トゥルーノート(TruNote)』だ」
アナ六
「その名前から推理すると、紙のノートの代わりになるアプリですね」
デジ形
「推理するも何も、前に紹介したことがあったじゃねえか」
アナ六
「じゃあ、今回は忘れねえようにトゥルーノートにメモしておきますぜ」
ミドリ
「トゥルーノートにトゥルーノートのことをメモするなんて、何だかヘンだねえ」
アナ六
「おおっと、タブレットの画面がロックしちまって、Windowsアカウントを入力しないと再開できませんぜ。こんなときはやっぱり紙のメモ帳に書き込むほうが早いですねえ」
デジ形
「ムフフ、そんなときにはこうすればいい」
アナ六
「おやっ、ペンで画面をタップしただけなのに、アカウント入力とは別の画面が出てきましたぜ」
デジ形
「これもトゥルーノートの画面だ。そのままペンで文字を書くことができるぞ」
アナ六
「まるで手品のようですが、一体どんなカラクリなので?」
デジ形
「ロック画面のときに、ペンについているボタンを押しながら画面をタップすればいい。そうするとアカウント入力などをしなくても、直接トゥルーノートの画面が出てくるって寸法だ」
ミドリ
「これだったら思いついたことを忘れないうちにメモできるねえ」
アナ六
「でも、こんなことにタブレットを使わなくても、紙のメモでいいのでは?」
デジ形
「それなら競争してみるか?ヨーイ、始めっ!」
アナ六
「ええっ、いきなりなんて、意地が悪い。そもそも紙とペンは一体どこにあるので?」
デジ形
「どうだ、紙とペンがいつも目の前にあるとは限らないだろう?」
アナ六
「なるほど、タブレットを肌身離さず持っていれば、そっちのほうが早いですねえ」
ミドリ
「“肌身離さず”っていうのはオーバーだけど、手の届くところに置いておけば役に立つはずだよっ」
デジ形
「トゥルーノートの優れたところはこれだけじゃねえが、別の機会に詳しく紹介してやろう」
アナ六
「しかし、改めて言うまでもありませんが、あっしが書いた字は汚くて読みにくいですねえ」
ミドリ
「年の初めだし、これを機会にペン習字でも始めたらどうだい?」
トゥルーシリーズのアプリが勢ぞろい
デジ形
「新しい『dynabook Tab』には今紹介したトゥルーノート以外にも、いろいろなアプリが搭載されているぞ」
アナ六
「『トゥルーなんとか』ってアプリは前にもありましたよね」
ミドリ
「『トゥルーキャプチャ(TruCapture)』っていうホワイトボードに書いた文字や雑誌・新聞記事を写真に撮って保存するアプリだねっ」
デジ形
「うむ、それに『トゥルーレコーダー(TruRecorder)』が加わり、『トゥルー(Tru)シリーズ』が形成されたわけだ」
アナ六
「おっ、シリーズものですかい、そいつは面白い」
デジ形
「こいつはビジネスに役立つアプリとして紹介されているが、家庭生活でも役立つことがあるだろう」
ミドリ
「トゥルーキャプチャは、家庭でも雑誌の記事を保存するのに役立っているよ」
アナ六
「でも、雑誌のページ写真を撮るだけなら、わざわざアプリにする必要はありませんよね」
デジ形
「もちろんだ。雑誌や新聞を普通に写真に撮ると、折り目などがついたり、端がゆがんだりする。だが、トゥルーキャプチャはゆがみを補正する機能がついているんだ」
アナ六
「なるほど、そいつはありがたいことで」
デジ形
「しかも、写真に撮った文字をテキスト化する機能もある。完璧に変換できるわけではないが、重宝するぞ」
ミドリ
「紙に書いたメモや文章をテキスト化できたら便利だろうねえ」
デジ形
「三つめのトゥルーレコーダーは、その名のとおり、会議や対談などの音声を録音するアプリだ」
ミドリ
「ビジネスでは、会議の議事録を作ったりするときに便利だろうね」
アナ六
「録音だったらラジカセとか使えばいいのでは?」
デジ形
「ボイスレコーダーならともかく、ラジカセは古すぎるんじゃねえか。このアプリも録音するだけでなく、複数の人が話しているときに、それぞれの話し手を区別して視覚化する機能があるんだ」
ミドリ
「誰の声だか区別がつかなかったり、誰かの発言をまとめて聴くときなんかは便利だろうね」
アナ六
「でも、あっしら庶民には関係なさそうですねえ。あっしと親分で真剣な会議をすることもねえし」
デジ形
「そう言わずに、手軽な音声メモとして使えばいいじゃねえか」
アナ六
「ドラマで捜査官なんかが状況をつぶやいて、メモ代わりに録音することがありますね。あれと同じことをするとか?」
ミドリ
「テレビや映画だとカッコよく見えるけど、人前でやったら変な人に見られるかもしれないね」
アナ六
「う~ん、ハードボイルドの世界は難しいですねえ」
アナ六
「このトゥルーレコーダーは、歌も録音できるんですね。“♪もぅ~いくつ寝るとぉ~お正月ぅ~”」
デジ形
「下手な歌を録音してどうするってんだ。それにまた正月の歌なんか歌いやがって」
ミドリ
「こんどはちゃんと“お正月”なんだね。どういうわけだい?」
アナ六
「へへへっ、正月は終わりましたが、まだ旧暦の正月が残っていますぜ。中華街へ行けば獅子舞も見られるし、楽しみだなあ」
デジ形
「やれやれ、そうやって一年中正月気分でいるつもりか」
ミドリ
「アナ六は本当にお目出たい男なんだねえ」
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