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老犬の基礎知識 安心して暮らすコツと飼い主の心構えとは

ペットフード協会が2017年に実施した調査によると、全国で犬の数は892万匹ほどいるそうです。昔に比べると随分増えた愛犬たち。いつかくる別れは悲しいけれど、最後まで全力で愛したいですよね。そこで今回は愛犬がかかりやすい病気や老化のサイン、愛犬の介護についてご紹介します。

老犬の基礎知識 安心して暮らすコツと飼い主の心構えとは

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

「愛犬もなんだか年を取ってきて動きが鈍くなってきたり、寝てばかりいる」
かわいがっている愛犬も人間同様年を取ってきます。特に犬の平均寿命は小型犬で13歳、中型犬で10歳から14歳、大型犬で7歳から11歳と言われており、人間よりも寿命ははるかに短いものです。家族同様に過ごしてきた愛犬。いつかは別れをしなければなりません。

愛犬がかかりやすい病気とは

犬がかかりやすい病気はさまざま。特に加齢によって以下の疾患のリスクが若い時よりも上がるそうです。

・股関節、ひざ関節などの関節障害
・椎間板ヘルニアなどの神経疾患
・心臓疾患などの循環器系の病気
・気管支炎、肺炎などの呼吸器系の病気
・白内障、緑内障などの目の病気
・耳が遠くなるなど体の機能低下
・歯周病
・子宮や前立腺と言った生殖器の病気
・膀胱など泌尿器系の病気
・ガンなどの悪性腫瘍

人間同様、老化によってこれらの病気は避けては通れません。実際犬を亡くされた方は、これらの病気だったという方が多いのではないでしょうか。
犬種によってもかかりやすい病気は違うようです。

短足胴長のダックスフントやコーギーは、腰に負担がかかりやすいため椎間板ヘルニアになる可能性が他の犬種に比べると高いそう。また血統書付きの犬種によっては、遺伝性疾患も老犬になってから発症するケースが多いそうです。
例えば近年コーギーに多いのが遺伝性疾患の一つである変性性脊髄症。この病気は痛みを伴わない病気で非常にゆっくりと進行するそうです。最初は後ろ足をすって歩くようになり、やがて下半身を支えることができなくなり、最後には寝たきりになってしまいます。多くは7歳、8歳のシニアになってから発病するそう。
下半身が動かなくなってしまうため排泄などの介護が必要になります。
家族同様大切に過ごしてきた愛犬も、このような病気にかかるリスクは常につきまといます。

「老化」サインを見落とさないで!

ペットフードがそうであるようにおおむね7歳ぐらいから老犬扱いとなる犬。最近では動物医療の発達で長生きする「老犬」が非常に増えてきています。
一般社団法人ペットフード協会が行なった「平成28年全国犬猫飼育実態調査」によると犬の平均寿命は、全体で14.36歳。この寿命は30年前と比べると倍近くにまで伸びているそうです。人間同様犬の高齢化の深刻で、犬全体の内シニアである7歳以上は56.8%。半分以上は老犬なのです。

一体なぜ犬の老化がここまで進んでいるのでしょうか。
その理由のひとつは飼育環境の変化にあります。昔は屋外で飼われている犬が非常に多かったですが、最近の主流は室内飼い。またペットフードも栄養豊富なものが増えたことも理由として挙げられるそう。しかし最も大きいのは動物医療の発達。診断技術の向上、さらには以前なら治らなかった病気も治るケースが増えてきています。その結果シニア犬が急増したのです。
しかし、長生きできるからといって健康的に長生きしているのか、と言うと別問題のよう。
老犬になると以下のような症状が現れます。

【老犬チェックリスト】
(1)白い毛が増えた、毛が退色した。
(2)目が白濁している。
(3)イボなどできものが増えた、できやすくなった。
(4)やせた、太ったなど、体重が変化した。
(5)お尻や脚が細くなった。
(6)口臭がきつくなった。
(7)食欲が落ちたりムラがあったりする。
(8)後脚の歩幅が狭くなり、トボトボと歩くようになった。
(9)呼びかけに反応しなくなった。
(10)遊びたがらなくなった。
(11)以前より甘えるようになった。あるいは、触られるのを嫌がったり、怒ったりしやすくなった。
(12)おねしょなどトイレを失敗するようになった。
(13)夜になると遠吠えをする。
(14)意味もなくグルグル回る歩き方をする。

4つあてはまると軽度、5~9つあてはまると中度、10以上あてはまると重度
特に、2、9、12、13、14は要注意!
引用元:sippo【老犬の基礎知識  人間と同じ、「老化」のサインを見逃さないで】

将来的には愛犬の介護も視野に入れて

愛犬の老化が進行するに従って問題になってきているのが介護。長生きをすることで認知障害を起こす犬も多いんだとか。
夜泣きやおもらし、真っ直ぐに歩けないためくるくると回ってしまう回転運動、意味もなく徘徊してしまう、といった人間と同様の問題は犬にも見られるそう。若い犬でも同様の問題を起こすことはありますが、老犬の場合は脳の機能が低下することに起因する問題であるため、しつけで解決することはできないそうです。

このような行動を起こしてしまった場合、家の中でぶつかって怪我をしないような工夫をする、穏やかに過ごせるように愛情をもって接する、といった対応が必要になってきます。
認知障害の犬の介護は、人間と同様に時間、経済的な負担が必要になってきます。
責任をもって飼い始めた愛犬だからこそ、最後まで責任をもって愛情をもって接してあげてください。



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