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尿もれ不安で「引きこもり」シニアの悩み、ペットが解消

4人に1人が「閉じこもり」

多くのシニアがひそかに悩む尿もれ。いつもれるかわからない不安から、外出を控える人も少なくありません。

2016年5月にユニ・チャームが実施した意識調査によると、60~70代の尿もれ経験者の4人に1人が、週5日以上「家から出ない」と回答し、閉じこもりの傾向にあることが明らかになりました。

外出機会が減ると、筋力が衰えるだけでなく、認知症のリスクも上がります。東京都健康長寿医療センター研究所の調査(2006年)では、1日1回以上外出する人に比べ、週に1回以下しか外出しない人の認知機能障害の発生リスクは3倍以上にも上ることがわかっています。

尿もれの不安を抱えた人の「用事がなければ、なるべく出かけたくない」という心情はもっともですが、認知症予防には、無理に用事をつくってでも外に出ることが大切なのです。

自然なコミュニケーションが生まれる

それでも億劫で…という人も、ペットのためなら出かけようという気が湧くのではないでしょうか。

ユニ・チャームは17年3月、新たに「尿もれ不安をかかえる高齢者とペット(犬)に関する意識調査」を実施。犬を飼っている人では、週3回以上外出する人が、飼っていない人と比べ12%高く、79%でした。「尿もれは心配だけど、散歩に連れて行かなくては」という気持ちが外へ出るきっかけになっているようです。

さらに顕著な「ペット効果」は、人とのコミュニケーションが増えることです。ペット(犬)を飼うことで、「家族やそれ以外の人との会話が増える」という回答が、飼っている人では92%で、飼っていない人(ペットと暮らすことを想定して回答)と比べ48%も高く、「対人関係が増え社交的になった」と感じている人は78%。犬を通して自然なコミュニケーションが生まれることを実感している様子が窺えます。

毎日の世話はたいへんですが、話題を提供し、外に連れ出してくれ、認知症予防にも一役買っているペット。お世話になっているのは、実は、人間のほうなのかもしれません。

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