「駕籠に乗る人担ぐ人 そのまた草鞋を作る人」
鬱を克服する方法としてこの言葉を引用しましたが、これは人間社会の構造だけではなく、地球上の生命のみならず、すべて万物の構造であると私は思います。

宇宙の誕生や地球の誕生について、さまざまな解説があります。
少量の原子から始まったとか、量子がどうだとか、いずれにしてもこの宇宙に地球が誕生し、その地球内部の変化とともに、生命が発生し、その先に人間が存在してるのです。
人間という存在が、地球外のどこかから連れてこられたわけじゃないんです。
この地球を構成する物質の中から生れてきたのです。
チンパンジーと人間は近いとか言われますが、そんな近視眼的にものごとをみちゃ駄目です。
人間は地球の物質から生れたのです。
地球は、核とマントルを内包し、表面はプレートが移動し、水や大気によって岩や石や砂、泥、埃が作られ、やがて微生物が発生し、植物が生れ、動物が生れ、人間が生れたのです。
そもそもの元は一つであり、地球上のものは仲間というよりも一体なんです。

じゃあ、それぞれの関係は何かというと、
駕籠に乗る人担ぐ人 そのまた草鞋を作る人
です。
働き方が違うんです。存在が違うんです。あり方が違うんです。
でも、中身は同じ地球から生れた一体なんです。
えばりちらしたり、戦争を起こして殺し合ったりするのはバカです。
自分の分身を破壊しているのですから。

私達は、自分が大切な存在であることに気づき、また同時にこの世界のすべてもののも大切であることに気づかなければなりません。
その上で、今日、私は生れたのです。

過去があるから現在があることは、当たり前です。
ただし、過去に縛られちゃ前に進めないことがあります。
過去を切り離すことができないとおっしゃるムキもわかります。
ならば、そのうちの少しだけでも良いのです。
過去を切り離せば、楽になることがあります。
そして、のびのびと、いきいきと生きるのは、いけないことじゃありません。