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【シニアの起業】成功の鍵はやりたいことを追求する「ゆる起業」?

「定年退職したし、起業してのんびり働きたい」

長くきびしい会社勤めを終え、セカンドライフとして、起業を考えている方も多いのではないでしょうか?
起業と一言で言っても、世界を股にかける大企業から、趣味のそば打ちを活かし、そばを提供する飲食店など、起業のカタチも様々です。

いきいきと自分らしい生き方をするには、どのような起業をすればよいのでしょうか?
漠然と起業したい」だけでは、経営もうまくいきません。

そこで今回はシニアの起業、成功の鍵について考えていきます。

【シニアの起業】成功の鍵はやりたいことを追求する「ゆる起業」?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

定年後も活き活きしているのは全体のなんと2割

定年退職後の開放感は凄まじいもの、とよく耳にします。
退職後、1ヶ月はまるで羽が生えたかのように自由を謳歌する期間です。
しかし、2ヶ月、3ヶ月、半年と時間が経つごとに、「社会から孤立している」と感じ、寂しくなってくるものだそう。

会社員時代はわずらわしく感じていた人間関係や、忙しさも、なんだか懐かしく感じ、「それなりに良かったな」と思えるようになるのだとか。

このように話すのはベストセラー「定年後-50歳からの生き方、終わり方-」の著者である楠木新(くすのき あらた)さん。
大勢の定年退職者を取材した楠さんの実感だといいます。

定年6ヶ月後というのは雇用保険が切れる期間。
失業保険がもらえなくなり、仕事探しを始める人も多いといいます。

しかし、現実は厳しいよう

前職のキャリアを生かせる仕事につけるのはほんの一握り。
警備員や土木作業員などのいわゆる「現場仕事」は求人も多く、需要はあるものの、体力面での不安やプライドが邪魔をして就く人は少ないそう。
地域のボランティアに参加しようと思っても、「地域とのつながりがほとんどなかったオジサンがいきなりコミュニティに参加するのは難しい」と楠木さんは話します。

しかたなく図書館や喫茶店で時間をつぶしたり、家でテレビを見てダラダラと過ごしたり。
しかし、今まで家にいなかった夫がずっと家にいることで、妻もストレスが溜まり、「主人在宅ストレス症候群」という心身症まで生まれてしまっています。

楠木さんは定年後の60~74歳の15年間を「人生の黄金期」と命名。
1日の自由時間を11時間とした場合、なんと6万時間もある計算になります。
楠木さんは「この膨大な時間を有意義に使えるかどうかが、人生後半戦の大事なポイント」と話します。

とはいえ、です。
再就職やボランティア、地域コミュニティへの参加はハードルが高い現状が変わるわけではありません。

そこで選択肢のひとつとして出てくるのが「起業」です。
ボランティアをしている人に比べ、お金を稼いでいる人のほうが生き生きとしている、という楠木さんの経験から、楠木さんは起業を勧めています。

しかし、自営や起業をするには準備期間(助走期間)が必要です。
楠木さんは「できれば50代前半から準備したほうが良い」と助言。楠木さん自身も50歳から仕事と並行して執筆活動に取り組み始めたそうなので、説得力のある意見でしょう。

ゆる起業という選択肢

【シニアの起業】成功の鍵はやりたいことを追求する「ゆる起業」?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

起業というとどのようなイメージを持つでしょうか?
一般的には株式会社でしょうか?
起業は株式会社の他にも、合同会社、NPOなどの方法があります。

いずれの形態にしろ、シニア世代の起業は営業~経理まですべて1人でこなせる「個人事業主」に近い形態が多いようです。

シニア世代の自営や起業を支援する「銀座セカンドライフ」社長の片桐さんも、50代からの起業準備を勧めています。
その片桐さんが提唱する起業方法が「ゆる起業」です。

というのも、シニア世代の起業は、20~30代の起業とは一線を画し、お金をたくさん稼いだり、株式上場を目指すのではなく、「やりがい」を重視し、社会との接点や人生を楽しむことを重視しているため。

片桐さんが掲げる「ゆる起業5原則」は以下のようなもの。

  1. 本当にしたいと思えること
  2. やりがいを感じること
  3. 経験を生かせること
  4. 極端に利益を追求しないこと
  5. 健康が一番であること

具体的なビジネス内容を検討する段階で重要なのは「好きなこと」「得意なこと」「お金になること」という3つの分野に該当する自身のスキルや経験を書き出し、重なり合うものを絞り込んでいく、という作業。
これらが重なり合う部分は強みとなりやすく、起業の成功確率がぐっと上がるのです。

このほか開業資金はできるだけコンパクトにする、月々かかる固定費は削減する、など生活にあまり影響を与えないような配慮も必要となります。

いつまでも生き生きと暮らすために

【シニアの起業】成功の鍵はやりたいことを追求する「ゆる起業」?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

シニア世代の起業は、若者世代の起業と比べ、失敗したときに取り返しがつかなくなってしまいます。
若者世代であれば、借金を背負っても、数十年働く時間が残されています。
しかし、シニア世代が大きな借金をしてしまっても返していくのは難しいでしょう。
最悪の場合、相続人に負債を相続してしまう結果になりかねません。

そのため、できるだけ費用をかけず、大きなリスクを追わず、コンパクトに、やりたいことを追求するゆるい起業「ゆる起業」がマッチしています。

起業を検討されている方は、一度セミナーなどに参加されてみてはいかがでしょうか?
実際の起業家から聞く話はどれも新鮮で、ワクワクすると思いますよ。

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