第11回 白は肺に入って咳を止め、黒は腎を補う!木耳
五味 甘
五性 平
帰経 肺・脾・胃・腎
効能 補気滋陰・涼血止血
<キクラゲ科キクラゲ>
●白は肺に入って咳を止め、黒は腎を補う!木耳
生、または乾燥して煮物、炒め物、和え物に利用します。木に生えているときの形が人の耳に似ていることから木耳と書きます。日本では食感が水母(くらげ)に似ているところから命名されています。
白いものと黒いものがあります。五行表によれば白は肺・黒は腎の食物です。白キクラゲは肺に入ります。銀耳(ぎんじ)ともよばれ、肺を潤して咳を止める効果があります。黒キクラゲは腎に入り、動脈硬化、高血圧、心臓病の予防に効果があります。
どちらも味は淡白ですが、ノンカロリーで、食物繊維が豊富ですので、美容にも 最適です。キノコ類の薬効はこれからも解明されていくと期待できます。もっともっと利用されてもよい食品です。
白キクラゲのデザートは、西太后も美容のために愛食していたそうです。デザートの他、キュウリ・帆立の貝柱などとの和え物、サラダに使えます。
黒キクラゲと卵の炒め物も、シンプルですがとてもおいしくて人気がありますし、一度にたくさん食べることができます。
[レシピ] 梨と白きくらげのデザート
- 白キクラゲ
- 10g
- 梨
- 1個
- 氷砂糖
1. キクラゲは水にもどして、大きければ小片に分ける。
2. 梨は、芯をとって薄切りにする。
3. 梨、キクラゲを鍋に入れ、水を加えて火にかける。 やわらかくなったら味をみて氷砂糖を入れ、砂糖がとけたら火を止める。
梨は寒の性質で、肺・胃経に入ります。そのため、炎症を抑え、水液を分泌し、肺を潤して咳痰を止め、口渇をいやす作用があります。そのまま食べてもよいのですが、白キクラゲと一緒に食べると白キクラゲの作用もいただけます。梨だけでも充分に甘いことがありますので必ず味を見てください。
氷砂糖はすっきり涼しく、喉をさわやかにします。黒砂糖に向かって白糖、三温糖など黒くなるにしたがって、体を温める作用に変わっていきます。
☆次回はギンナンをご紹介します。お楽しみに!
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