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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第22回 枸杞子は肝(目)・腎(耳)・肺(せき)に効果が!

枸杞子

枸杞子 くこし/くこ

五味 甘
五性 平
帰経 肝・腎・肺
効能 滋補肝腎 明目 潤肺

→五性、五味、帰経について

<ナス科クコの成熟果実>

●枸杞子は肝(目)・腎(耳)・肺(せき)に効果が!

 日本では平安時代から強壮剤として知られていました。肝・腎・肺に入りますので万病にといわれたのもうなずけます。枸杞酒を試したことのある方もいらっしゃることでしょう。
 実だけではなく、葉は枸杞葉(くこよう)として野菜のように食べることができ、動脈硬化によいといわれています。根の皮は地骨皮(じこっぴ)と呼ばれ、やはり肝・腎・肺に入り重要な薬ですが、寒性ですので診断が必要です。
 枸杞子は肝腎を養い、めまいや目のかすみに有効です。一日3g~9g、毎日食べると効果が期待できます。種のものは便を柔らかくしますので常々下痢気味の方は使えません。

枸杞と豚肉の炒め物 スーパーで普通に売られるようになりましたので、野菜炒めの彩りに入れたり、炊き込み御飯に入れたり日常的に使っていただけます。枸杞と豚肉の炒め物(右写真)は病後の体力回復にも目の衰えが気になる方にもお勧めです。
 干し葡萄と同じように考えて、パンやケーキにも入れることができます。柔らかくなりますので、ご飯に炊きこむ時は、最後の蒸らしのときに入れてください。
 毎日のほうじ茶の急須に入れておくと自然に摂取できます。

[レシピ] 豆ご飯

豆ご飯

材料

1.5カップ

黒豆、大豆、小豆、緑豆、インゲン豆、ひたし豆、南京豆など、適宜ですが、豆類は全部で0.5カップ

作り方

1. 大きな豆類は12時間くらい水に浸けておく。水煮、ドライパックの豆を使うと便利です。
2. 豆類は柔らかく煮ておく。大きな豆から煮始めて小さい豆を足していくと 綺麗にできます。
3. 米は洗って30分以上浸けておく。
4. 米を炊きます。沸騰してきたら豆を入れて炊きあげます。
 緑豆は米と一緒に炊き始めても柔らかくなります。

☆次回は「枸杞(クコ)」のお話です。どうぞお楽しみに。

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