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【賢者の養生訓】徳川家康 健康長寿の秘訣

「一汁一菜」の簡素な食事を好む

戦国時代は「人生50年」と言われていたそうです。ところが、徳川家康は73歳まで生きました。戦国武将の中でも長生きだった家康。一族の命運を左右する自身の健康には人一倍気を使っていたと言われます。

家康の養生法で注目されるのが「粗食」。生涯を通して「麦飯」と、生国三河の「豆味噌」を中心とした一汁一菜のような簡素な食事を好んだということです。

麦には、糖質の代謝を助け、脳に栄養を送る働きをするビタミンB1や、カルシウム、カリウムなどのミネラルのほか、精白米の約17倍もの食物繊維が含まれています。

また、大豆を原料に作られる豆味噌は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのほか、乳酸菌や酵素を含む発酵食品です。

欧米型の食事に偏りがちな私たちですが、もう一度、穀物や味噌といった昔から日本人の健康を支えてきた食スタイルを見直したいですね。

鷹狩りで心身ともに健康に

家康は元和2年(1616年)1月、鷹狩りに出かけた先で倒れ、その年の4月に亡くなりました。死因は明らかではありませんが、亡くなる3カ月前までは鷹狩りに出られるほど元気だったようです。

戦国武将の中でも特に家康は鷹狩りを好み、「鷹狩りは単なる遊技ではなく、体を鍛え、早寝早起き、快食快眠に役立つ養生法である」(『徳川実記』)と考えていました。

馬に乗り、鷹とともに野山を駆け巡ることで、体が鍛えられると同時に、ストレス解消にもなったことでしょう。

健康上に問題がなく日常生活が制限なく送れる期間を「健康寿命」と言います。2013年の健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.12歳。家康は400年も前に、今以上の健康寿命を維持していたようですね。

「長命こそ勝ち残りの源である」と言った家康。食事に気を使い、体の鍛錬を怠らなかった日頃の積み重ねが、健康長寿の秘訣であったようです。

コメント
  1. たまたま 山岡荘八の「徳川家康」を読んでおります
    新装版で13巻目
    家康の 麦飯と香の物と大豆味噌汁の食事 私は家康より5年も
    長生きしておりますが 年が行くほど粗食と腹八分が 体に良いようです
    鷹狩は 出来ませんが 裏山への ウヲーキングで 快い汗をかいております。

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