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【けんこう歳時記】1月20日――大寒は甘酒で温まろう

「飲む美容液」と呼ばれるワケ

1月20日は二十四節気の「大寒」。1年でもっとも寒く、温かい飲み物がほしくなる時期です。

甘酒飲料大手の森永製菓は、大寒のころに甘酒がもっとも多く飲まれることから、この日を「甘酒の日」と制定し、2009年に日本記念日協会によって正式に設定されました。

現代では冬の飲み物のイメージが定着していますが、江戸時代には夏にも甘酒売りが街で売り歩き、とくに京阪では夏の風物詩になっていたという記録が残っています。

作り方は主に、酒かすに砂糖を混ぜるか、米麹のでんぷんを糖化させて作る2通り。江戸時代に飲まれていたのは、米麹甘酒でした。

昔ながらの飲み物だった甘酒も、発酵食ブームに乗って美容・健康効果に注目が集まり、スーパーの売り場にも甘酒コーナーができるほどに。「飲む美容液」や「飲む点滴」と呼ばれるのは、甘酒がビタミンB群やアミノ酸を豊富に含んでいるためです。疲労回復効果のほか、月桂冠総合研究所の報告によると、米麹からつくる甘酒には美白や肌のキメを整える効果が、酒かすからつくる甘酒には冷えの改善や抗酸化の作用があることがわかっています。

「朝から甘酒」のメニューも

酒かす甘酒は、ふんわりお酒が香り、かすかな酸味があって、さらっとした飲みごこち。米麹甘酒は、香ばしい香りとやさしい甘さで、つぶつぶとした食感があります。酒かすと米麹をブレンドした市販の甘酒は、酒かす独特のツンとした香りがなく、米麹の食感がほどよく残っていて、飲みやすさへの工夫を感じます。

月桂冠が1000人の女性を対象に行った甘酒に関するアンケート調査によると、甘酒を月1回以上飲んでいる人は1割ほど。ホットで飲むほか、冷やしたり、カフェラテや豆乳、ココアに入れて飲んだり、工夫して楽しんでいるようです。

朝食にも甘酒をアレンジしたメニューが生まれています。「甘酒ヨーグルト」「甘酒ジンジャー」「甘酒と野菜のポタージュ」……。冷え込む大寒の朝に、試してみてはいかがでしょうか。

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