ノロウイルスに要注意！　 手洗い、消毒の徹底を

10年ぶりの大流行に

2016年末から、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎が大流行しています。もともと冬から春先に流行する傾向にありますが、今年は例年より早い時期から流行が始まりました。

国立感染症研究所の調査では、2016年12月11～18日の間だけでも、全国の約3000か所の小児科から報告があった患者数は6万6015人で、大流行となった2006年に次ぐ多さになっています。

現在流行しているノロウイルスは遺伝子変異が起きているとされており、過去に感染して免疫があると思われる人でも、十分に注意する必要があります。

除菌石鹸、アルコール製剤は効きません

ノロウイルスは手や食べ物についたウイルスが口から入り、感染すると下痢や嘔吐、頭痛などの症状が現れます。

予防薬などはないため、手洗いを欠かさないことが予防の基本となりますが、除菌石鹸やアルコール製剤は、ノロウイルスに効果がありません。そのため、手を丁寧にこすり、ウイルスを洗い流すことが大切です。調理の際には十分に加熱しましょう。

また、感染者が出た後の処理が必要になった場合は、マスクと手袋を着け、「キッチンハイタ―」や「キッチンブリーチ」などの塩素系漂白剤を水で薄めた液で水ぶきし、消毒を欠かさないでください。

予防法や対策法は、厚生労働省のウェブサイトから確認することもできます。

年始は人が集まることが多くなりますが、ノロウイルスの感染力は非常に強く、誰かが感染していると、あっという間に広がってしまう恐れもあります。

予防を徹底し、健康に年の初めを過ごしてください。