【賢者の養生訓】エジソン流シンプル健康法

腹八分目に医者いらず

発明王トーマス・エジソンは、病気らしい病気をしたことがなかったそうです。「人間の体は機械と同じ。きちんと動かすためには日頃の手入れが大切である」――破天荒な天才の健康法は、至って常識的なものでした。

エジソンは睡眠時間が短かったことが知られており、研究に没頭すると2、3日眠らないこともあったと言います。ある時、どうしたら寝ないでいられるのかと聞かれ、「食物を少なくすればできる」と答えたそうです。「満腹になるまで食べると、消化するのに膨大なエネルギーが必要になる。体にかかる負担も大きくなる」と考え、小食を通していました。

そういえば、100歳を超えても現役の医師として活躍されている聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生も、60歳を過ぎてから本格的に節食を心がけ、「どんなに好物が並んでも、腹八分目」に抑えているそうです。

カロリー制限で寿命が延びる？

日本では昔から「腹八分目に医者いらず」と言います。英語にも「Light suppers make long life.（軽めの夕食は長寿の源）」という言葉があります。

洋の東西を問わず、「腹八分目」の食事が健康に良いことは経験的にわかっていたようですが、近年、カロリー制限と健康の関係を科学的にも検証しようという試みがなされています。

エジソンは、80歳を過ぎても「あと15年は働かなくてはならない」と言いながら、84歳の生涯を終えるまで研究に情熱を傾けました。日野原先生の予定も、数年先まで入っているそうです。

いくつになっても元気でいるためには、「腹八分目」が効果的なのかもしれません。

エジソン・ストーリー The Thomas Edison Story (ラダーシリーズ Level 1)

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ジェイク・ロナルドソン IBCパブリッシング 2011-09-27

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