メニュー
ゲストさん
 

「71歳くらいまで働きたい」 がんばるシニアが増えている

「あと4、5年は・・・」

定年を迎えたが、気力も体力も十分。まだまだ働きたい…。そんなアクティブシニアが増えています。

リクルートの調査機関、ジョブズリサーチセンターが昨年、60~74歳の男女6000人に聞いた結果でも、シニアの就業意欲の高さがうかがえます。

「何歳くらいまで働きたいか」という質問への回答は、平均70.96歳。年代別に見ると、現在60~64歳の人では「65~69歳まで」、65~69歳の人は「70~74歳まで」、70~74歳の人では「75~79歳まで」という回答が多く、どの年代でも「あと4、5年は働きたい」と考えていることがわかりました。

「就労したい理由」に対する複数回答では、「生計の維持(36.5%)」、「自由に使えるお金の確保(35.9%)」など経済的な理由のほか、「健康維持(35.2%)」、「社会とのつながりを得たい(29.3%)」という回答が多く見られました。

しかし、同センターによる一般企業533社を対象にした調査では、シニア層の採用に対して「積極的ではない」という回答が7割を超えました。シニアの意欲と企業の対応には大差があります。賃金の安さや、勤務時間・日数が希望と合わないことなどの課題も浮き彫りになりました。

企業がシニアに求めるのは…

一方で、企業内の高齢化はまだそれほどでもありません。

日本能率協会マネジメントセンターが、社員数1000人以上の企業98社を対象に実施した調査(2016年)によると、現在、60歳以上の社員の割合は「0~5%」という企業が60%近くを占めています。しかし5年後(2021年)には、その割合は25%にまで下がる見通しです。高齢化社会を反映して、企業内でも急速に高齢化が進んでいくことになりそうです。

この調査では、「シニア人材にとって特に重要だと思う能力」についても聞いています。トップは「健康・体力」、次いで「指導・育成能力」、「コミュニケーション能力」でした。

シニアが働きたい理由も、企業が求める能力も「健康」がキーワード。シニアの労働環境はまだ整っていませんが、まずは「健康」であること、それが仕事を見つけ、働き続けるための第一条件のようです。

<こちらの記事もおすすめ>
団塊世代は昔の「高齢者」じゃない
孤独感とアルツハイマー 米国の研究で「深い関係」わかる

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2023年4月3日

元気のヒント

室内ハーブを楽しもう!

暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮...
2023年3月24日

元気のヒント

春野菜でデトックス

ふきのとう、菜の花、たけのこ、春キャベツなど、春の一時期に出回る春野菜。独特な苦味や香りが特徴的なものが多いですが、苦味には、たまった老廃物を排出させるデトックス効果が期待できます...
2023年3月10日

元気のヒント

表情筋を鍛えましょう!

表情筋が衰えると、表情が乏しくなるばかりか、しわやたるみの原因にもなります。表情筋を鍛えてハリのある皮膚を保ち、いきいきとした豊かな表情をめざしましょう! 表情筋とは...
2023年3月6日

元気のヒント

美容と健康にイチゴが大活躍

イチゴは、おいしいだけでなく、体に良い成分がたっぷり含まれています。注目の栄養成分やおいしく食べる方法、人気の品種などを紹介します。 イチゴの豆知識 イチゴの歴...
2023年2月27日

元気のヒント

梅花ものがたり

寒さの厳しい季節に咲き始める梅は古くから日本人を魅了してきました。江戸時代の俳人、服部嵐雪が「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」と詠んだように、一輪また一輪と花開くごとに春の訪れを感じさ...
2023年2月24日

元気のヒント

もしかして冷えのぼせ

手足は冷えているのに顔や上半身はボーっと熱くなっている…。こうした「冷えのぼせ」の症状を訴える女性は少なくありません。原因は冷え症にあるといわれています。適切な対策をとり、不快な症...