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【けんこう歳時記】6月11日――入梅は梅酒で乾杯!

1年待つのも「梅仕事」

6月11日は雑節の「入梅」です。今年はすでに梅雨入りしている地方もありますが、暦の上では、立春から数えて135日目が梅雨入りの目安とされています。この時期に梅の実の収穫シーズンを迎えることから、梅の雨と書いて、「梅雨」と言うようになったそうです。

梅酒造会社のチョーヤ梅酒では、「梅酒を飲んで夏を元気に乗り切ってほしい」と、入梅の日を「梅酒の日」に制定し、ホームページで自家製の梅酒や梅干しの作り方など「梅仕事」のノウハウを公開しています。

梅酒のレシピを見ると、材料は梅1㎏、ホワイトリカー1.8リットル、氷砂糖1㎏。砂糖の量におののきますが、「甘さを控えたい人は、400~800gでも作れます」とあります。梅の香りに包まれながら、竹串で一つひとつヘタをとるのは楽しい作業です。材料を保存瓶に入れて密閉すれば完了。飲めるようになるのは半年後からで、1年以上熟成させると、一層おいしくなるそうです。のんびり待つのも、梅仕事の醍醐味かもしれません。

「梅酒で乾杯」が条例に

梅には、疲労回復に有効なクエン酸や、抗酸化作用のあるポリフェノール、血圧の上昇を抑えるカリウムなどの成分が含まれています。国内トップの生産量を誇る和歌山県では、梅と糖類、アルコールのみを原料とする「本格梅酒」と、酸味料や着色料、香料を添加した「梅酒」の成分量を比較。分析したところ、本格梅酒のほうが、ポリフェノールやカリウムが多く含まれていることがわかりました。

県内有数の南高梅の産地、田辺市では「梅酒で乾杯条例」まで制定し、「田辺市の宴席では紀州梅の梅酒で乾杯を!」と呼びかけています。正式には「田辺市紀州梅酒による乾杯及び梅干しの普及に関する条例」と言い、紀州梅を使った本格梅酒や梅干しをPRするのがねらいで、違反しても罰則はないそうです。

梅酒のさわやかな酸味と甘さは、疲れを癒し、梅雨時のジメジメした気分をリフレッシュしてくれます。お気に入りの銘柄を見つけて、入梅の日は、梅酒で乾杯!しませんか?

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