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チョコレート好きは不整脈リスクが低下する ただし、食べ過ぎには要注意

カカオの効果はチョコでも同じか検証

カカオを含む食品は心臓の健康に良い影響を与える可能性があると言われています。カカオの中にある「フラバノール」というポリフェノールが血管の機能を保護、改善するためであると考えられますが、チョコレートを食べることでも同じような効果はあるのでしょうか。

米国の研究者らが、デンマークに住む50~64歳の中高齢者5万5502人を13年以上追跡調査し、摂取した食品と健康状態を記録したデータから、チョコレートの摂取量と「心房細動」という不整脈の発生リスクの関係を分析しました。

心房細動は本来1分間で60~100回の心拍が300回以上と早く不規則になる症状で、加齢によって発症リスクが高まりやすく、日本でも潜在的な患者は70~100万人存在すると言われています。心房細動自体が重い病気ではないのですが、脳梗塞の発生率が高くなるため、注意が必要な不整脈です。

研究ではチョコレートを1回に30~50グラム食べると仮定し、「月に1回以下しか食べない」「月に2~3回以上食べる」「週に1回は食べる」「週に2~6回食べる」という4つのパターンに分類。それぞれの心房細動発症リスクを比較しています。

摂取量が多すぎると効果は減少

比較の結果、「月に1回以下しか食べない」人に比べ、「月に2~3回以上食べる」人は心房細動リスクが10%、「週に1回は食べる」人は17%、「週に2~6回食べる」は20%低下していました。

リスク低下は20%が限界でこれ以上下がることはありませんでした。また、毎日1回食べている人では効果が低下し16%のリスク減にとどまっていました。

研究者らは今回の分析で、チョコレートが心臓の健康に有益であるとするエビデンス(科学的根拠)がひとつ確認されたとしていますが、同時にチョコレートは糖分と脂肪が多い食品でもあり、過剰な摂取は逆に健康を害すると注意を促しています。

ただし、砂糖が少ない、もしくは不使用のダークチョコレートであれば、通常のチョコよりも健康的な可能性も指摘されました。

今回の研究ではチョコレートと心房細動の因果関係まではわかりませんが、適度な量のチョコレートをたまに食べる程度であれば、「健康のため」と胸を張ってもいいかもしれませんね。

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