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【けんこう歳時記】7月8日――奥深い中国茶の世界

生産・消費トップは「緑茶」

7月8日は「中国茶の日」です。中国語の「チ=7」と日本語の「ヤ=8」の組み合わせから、「飲み物、文化としての中国茶をより広い視野で考える日を」と、NPO CHINA 日本中国茶協会が制定しました。

中国茶の種類は数百とも数千とも言われています。それらはすべて茶樹の葉を原料とし、製法(発酵度合い)によって「緑茶」「黄茶」「黒茶」「白茶」「青茶」「紅茶」の6つに分類されます。

「中国茶=烏龍茶」のイメージがありますが、生産量、消費量ともトップは緑茶で、茶葉を釜で炒り、発酵を抑えて作られます。代表的なものには龍井茶(ロンジンチャ)や緑牡丹(リョクボタン)などがあります。

発酵が浅い段階で自然乾燥させた白茶は、高級茶として珍重されてきました。銀針白毫(ギンシンハクゴウ)、白牡丹(パイムータン)などの銘柄があります。また、日本で親しまれている烏龍茶は半発酵させた青茶、プーアル茶は完成した茶葉に微生物を植え付け、発酵させた黒茶に分類されます。

カテキンが酸化すると…

お茶の健康成分として知られるカテキン類は、ポリフェノールの一種で、抗酸化力が高く、血中コレステロールや体脂肪の低下、がん予防、抗菌作用などの効果があると報告されています。

カテキンは酸化しやすい性質がありますが、加熱によって酸化酵素の働きを抑えて作られる緑茶はほとんど酸化せず、カテキン類は減少しません。一方、発酵度合いの高い青茶や紅茶、黒茶などは、化学変化によってカテキンが「重合ポリフェノール」に変化し、カテキン類は減少します。

この重合ポリフェノールにも抗酸化や抗がん作用をはじめ、さまざまな健康効果があることが解明されつつあり、日本でも「脂肪の吸収を抑える」など機能性を高めた「トクホ」烏龍茶が人気です。

ペットボトルで手軽に楽しむのもよいですが、中国茶専門のオンラインショップなどでは、多種多様な銘柄のお茶が販売されています。奥の深い中国茶の世界を覗いてみませんか?

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