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尿酸値、正常範囲内でも実は危険だった 大阪市立大、健康診断の常識を覆す発見

尿酸値は高すぎても低すぎてもダメ

健康診断などを受けた際に検査項目に含まれている「尿酸値」は、血液中の「尿酸」という物質の濃度を表すものです。

男女ともにこの値が「7ミリグラム/デシリットル」までは基準値。これを超えると異常となり高尿酸血症と呼ばれ、痛風のリスクが高くなることはよく知られています。また、糖尿病や高血圧、動脈硬化といった生活習慣病や内臓機能の障害との関係も指摘されており、気をつけたい数値のひとつです。

高いだけでなく、「2ミリグラム/デシリットル以下」と非常に低い場合は低尿酸血症とされ、急性腎不全や尿路結石のリスクが高まることもわかっています。つまり、2~7ミリグラム/デシリットルの範囲内であれば正常範囲と考えられてきました。

しかし、大阪市立大学の研究者らが腎臓のドナー(移植用の提供者)候補で尿酸値も正常範囲にある男女48人の腎臓を精密検査したところ、意外な事実がわかりました。

これまでの正常範囲は広すぎる?

ドナーの年齢や体重、性別、血圧などを均等になるよう調整し、腎臓の状態を分析してみると、尿酸値が正常範囲であるはずの2~3.5ミリグラム/デシリットルや6~7ミリグラム/デシリットルの人たちの腎機能が低下しており、腎臓の血流量も低下傾向にあることが確認されたのです。

つまり、これまで考えられていた正常範囲が実際には「正常」とは言えず、より狭い範囲内で尿酸値を保つことが、腎臓を保護するうえで非常に重要であることがわかりました。

研究者らは慢性腎臓病は一旦発症すると正常に戻すことはとても困難なため、腎臓病の予防・早期発見は急務であるとし、「数値は低ければ引くほどいい、正常範囲であればいいといった考え方を改め、本当に適正な尿酸値コントロールを実現するにはどのような方法が効果的なのかを引き続き調査していく」とコメントしています。

コメント
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