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日本人の平均寿命、過去最高に 60年で30年近く延長

主要50か国で男女とも2位に

日本人の平均寿命を示す公的なデータは厚生労働省が発表する「生命表」に基づいています。

生命表はある期間の死亡状況が今後変化しないと仮定した場合、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値を、死亡率や平均余命などによって表した指標で、「平均寿命」は「0歳の平均余命」として算出されます。

国勢調査による人口や「人口動態統計」をもとに5年ごとに作成する「完全生命表」と、推計人口や「人口動態統計月報」をもとに毎年作成される「簡易生命表」があり、2017年7月27日には最新の「2016年(平成28年)簡易生命表」が発表されました。

これによると、2016年の日本人の平均寿命は女性が87.14歳、男性が80.98歳となり、いずれも過去最高を更新。女性は前年に比べて0.15歳、男性は0.23歳延びました。

戦前から1950年代には50~60代だった平均寿命ですが、60年で30歳近く寿命が延長されたことになります。

また、厚生労働省が調査した50か国・地域の中では、女性は2年連続の世界2位、男性も前年の4位から2位に上昇しています。トップは男女とも香港で、女性87.34歳、男性81.32歳でした。

がんなどの病気にかからなければさらに延長も

簡易生命表では年齢別の死因も分析し、日本人の寿命に大きく影響を与えている要因も分析しています。

高齢層の死因に着目すると、65~75歳の男性では死因トップが「がん」、次いで「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」となっており、女性では「がん」「心疾患」「脳血管疾患」「肺炎」でした。しかし、90歳になると男女ともに「心疾患」「肺炎」が主な死因となり、「がん」と「脳血管疾患」の割合は減少していました。

また、これらの病気にり患しなかった場合はさらに4~6年の寿命延長があるとの推算も出ています。

しかし、平均寿命は言ってしまえば「生きている期間」であり、健康で自立した生活を送れる目安である「健康寿命」とは異なります。過去に厚労省が発表した「健康寿命」は70~73歳とされており、平均寿命との差が10年以上。

平均寿命で一喜一憂するのではなく、まずは健康寿命を延ばすために、生活習慣や体調の変化などに気を配る必要があるかもしれません。

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