孫正義、戸田恵子、大竹しのぶ…「還暦」のイメージが変わる

体は53.8歳、心は46.4歳

還暦祝いとは、十干十二支の暦が一巡するまで長生きしたことを祝うものですが、平均寿命が女性87.14歳、男性80.98歳まで延び、100歳以上の高齢者が6.5万人を超えた今、「還暦＝ご長寿、高齢者」というイメージは薄れつつあります。

プルデンシャル・ジブラルタ・ファイナンシャル生命が、1957年生まれの2000人を対象に実施した「2017年の還暦人（かんれきびと）に関する調査」によると、4人に3人は「還暦を迎える実感がわかない」と回答。また、肉体年齢の平均は53.8歳、精神年齢の平均は46.4歳と、いずれも実年齢より若いと感じていることがわかります。

「まだまだやりたいこと（叶えたい夢や目標）がある」、「まだまだ色々なことに挑戦したい」という項目には、いずれも7割以上が「当てはまる」と回答。また、59歳時点で働いている（働いていた）人のうち、およそ9割が「60歳を過ぎても働きたい」と回答しており、肉体的・精神的な年齢の若さを裏付ける結果となりました。

60過ぎてもエンジョイしたい

1957年生まれの人々は、団塊世代の後に生まれた「ポスト団塊世代」。ファッションや娯楽の選択肢が増える中でキャンパスライフをエンジョイし、若いころにバブル景気を経験して、個人消費をリードしてきました。

そんな世代が「60歳以降の人生で、お金を投じていきたいこと」のトップ3は、「旅行・レジャー」、「健康・医療」、「グルメ・外食」。これからも健康で、旅行やグルメを楽しみたいと、明るく前向きな人生を描いている様子が窺えます。

「お手本にしたいと思う1957年生まれの有名人」の1位は、ソフトバンク社長の孫正義さん、2位はタレントの戸田恵子さん、3位は女優の大竹しのぶさん。ほか、キャスターの国谷裕子さんや政治家の東国原英夫さん、経済アナリストの森永卓郎さんなどがランクインしました。いずれも精力的に活躍している人ばかり。還暦のイメージは、ますます若返っています。