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春先こそ「加齢臭」に要注意 コートやセーター、洗ってますか?

加齢で皮脂も酸化する

冬中着ていたコートの襟元から立ちのぼる嫌なニオイ……。それは、加齢臭かもしれません。汗をかかないからといって油断は禁物。冬物の服がまだまだ活躍するこの季節は、夏と同じくらい注意が必要です。

加齢臭の原因は、「酸化」。皮脂中の過酸化脂質が加齢とともに増加し、脂肪酸の組成が変化することによって起こります。脂肪酸の一つであるパルミトオレイン酸が酸化し、皮膚常在菌が分解されることで、体臭成分が発生するのです。この成分は、1999年に資生堂によって発見され、「ノネナール」と名付けられました。

加齢臭は、脇の下だけでなく、皮脂の分泌量が多い頭部や耳・首の後ろ、胸元、背中などから多く発生するのが特徴です。ニオイは衣服に蓄積するので、コートやニットなど、クリーニングの頻度が少ない冬場は、加齢臭を感じやすくなります。

過度に気にしない

資生堂の調査(2014年)によると、「他人の加齢臭を感じたことがある」人は7割以上。「どんなニオイか?」という質問には、男性は「脂っぽいニオイ」、女性は「もわっとしたニオイ」が最も多く、「酸っぱい」「生臭い」「湿っぽい」といった表現のほか、生ごみや腐った玉ねぎ、線香のニオイに似ているという回答もありました。

気づかぬうちに、生ごみ臭で周囲を不快にさせているとしたら大問題です。身近な人にこっそり聞いてみるか、自分でチェックする場合は服を脱ぎ、しばらく時間が経ってからニオイを嗅いでみるとよいでしょう。

加齢臭の予防には、動物性の脂肪のとり過ぎに注意し、バランスのよい食生活を心がけることが大切です。また、汗をかかない季節でも、入浴して体を清潔に保ち、衣類の洗濯やクリーニングはこまめに行いましょう。加齢臭対策用のボディソープや制汗剤などを使うのも有効です。

ただし、あまり神経質になるとストレスで活性酸素が増え、加齢臭が強くなるという悪循環に。過度に気にせず、ニオイ対策はエチケットのひとつと捉えましょう。

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