高齢者の血糖値変化　友達と会う回数が影響する

加齢によって血糖値の管理も難しく…

年を取ると病気の治療に時間がかかる理由のひとつに、加齢による身体機能の低下が挙げられます。身体機能といっても体力や筋力が落ちるだけでなく、代謝の低下もしており、血糖値のコントロールも難しくなっているのです。

高齢者は低血糖になりやすく、食事や薬だけで血糖コントロールをするのは大変です。

そこで、血糖コントロールに影響を与える新たな要因がなにかないか、広島大学病院の医師らが調査をおこないました。

医師らは過去の研究で、他人とのコミュニケーションと血糖値に関係があるとする結果が出ていることに注目。日本で行われた健康診断の結果を利用し、65歳以上の9554人について、他者との交流と、血糖コントロールの関係を細かく分析しました。

適度に友達と会うのがいい

その結果、やはり他者との交流、特に友人と会っている回数が血糖コントロールに影響していることがわかりました。

ただし、回数が多ければいいというものではなく、血糖コントロールが悪化している程度が最も低い人は、月に1～4回程度友人に会っている人で、週に2～3回友人に会っている人は悪化率がやや高くなっていたそうです。

とはいえ、まったく友人がいない人は、友人がいる人に比べ血糖コントロールが悪化する確率が約4倍にもなっています。

定期的に気の置けない友人と会う。そんな機会を大切にすることで、自分の健康にも良い影響がありそうですね。

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