【けんこう歳時記】3月9日――腎臓病で「透析」。そうなる前に・・・
腎臓病、どのくらい知ってる?
3月9日は「世界腎臓デー」。腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発するため、国際腎臓学会と腎臓財団国際協会が提案し、2006年から毎年3月の第2木曜日に定められました。
そこで、クイズです。腎臓病について、どのくらい知っていますか?
- 国内の慢性腎臓病患者は、成人の何人に1人?
800人/80人/8人 - 腎臓病は、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める
Yes/No - 糖尿病などの生活習慣病が腎臓病の原因になることもある
Yes/No
そもそも腎臓は、何のためにあるのでしょうか。
腎臓は背中側、腰のやや上に左右1つずつあるこぶし大の臓器です。全身をめぐる血液から体内の老廃物や毒素を排出するほか、ホルモンを分泌・調整したり、血液中の水分や塩分のバランスを保ったり、人が生きていくうえで重要な役割を担っています。
腎臓の機能が低下すると、老廃物を排出できず、血液中に有害物質がたまってしまいます。また、水分や塩分の調節ができず、むくみや高血圧が生じるほか、さまざまな症状が出ます。
定期検診で早期発見を
数か月、または数年かけて進行する腎臓病を「慢性腎臓病(CKD)」と言います。日本のCKD患者数は約1330万人で、成人の8人に1人。誰でもかかる可能性がある病気です。
「世界腎臓デー」のウェブサイトでは、CKDを以下のように説明しています。
- 初期は自覚症状がない(気づかぬうちに進行することが多い)
- 進行すると末期腎不全になり、透析治療や腎臓移植が必要になる
- 進行すると失われた腎機能が回復する見込みはほとんどない
- 心筋梗塞や脳卒中による死亡リスクを高める
腎臓病は早期発見すれば、治療によって腎機能の低下を防いだり、進行を遅らせたりすることが可能です。そのためには、定期検診が欠かせません。尿検査や血液検査で調べることができます。また、糖尿病や高血圧などが原因で腎臓病になることもあります。気づいたときには透析治療…とならないためには、生活習慣を改善することも重要です。
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