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「健康寿命」は何歳まで?  若者の予想はかなり悲観的…

65歳は介護の入り口?

先ごろ、日本老年学会・日本老年医学会が、「高齢者」の定義を65歳以上から75歳以上に引き上げるよう提案しました。「65歳はまだ若い。現役として社会で活躍できるはず」。そんな動きとはうらはらに、20代の若者は65歳を「介護の入り口」と悲観的にとらえていることが、最近の調査から明らかになりました。

健康寿命とは、世界保健機構(WHO)が提唱した指標で、「平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間」を指します。厚生労働省が2013年に公表した日本人の健康寿命は、男性が71.2歳、女性が74.2歳。「65歳現役」説にもうなずけます。

一方、キッコーマンが20~50代の男女320人を対象に行ったアンケート調査(2016年11月)によると、自分の健康寿命について、男性は67.8歳、女性は69.6歳と予想しており、実際の健康寿命とは男性で3.4歳、女性で4.6歳の開きがあることがわかりました。

また、年代別では、50代が72.1歳と予想しているのに対し、20代では65.5歳。若者ほど悲観的に予測し、65歳を「介護の入り口」とみていることがわかりました。

山梨県が健康寿命日本一の理由

健康寿命の都道府県別ランキングを見ると、平成25年は、男性の1位が山梨県(72.52歳)、2位 沖縄県(72.14歳)、3位 静岡県(72.13歳)。女性が1位 山梨県(75.78歳)、2位 静岡県(75.61歳)、3位 秋田県(75.43歳)で、男女ともに山梨県がトップでした。静岡県もベスト3入り。富士山の御利益でしょうか・・・。

山梨県では、健康寿命日本一の理由について、専門家は、3つの事柄が影響しているのではないかと見ています。

  • がん検診や特定健康診査の受診率が高く、県民の健康意識が向上している
  • 60歳以上の有業割合が全国2位で、元気に働いている高齢者が多い
  • ボランティア活動などが活発で社会との関わりをもつ高齢者が多く、健康的な食生活を維持している

健康寿命を延ばすには、健康への意識の高さと社会とのつながりが重要なポイント、といえそうです。

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