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家をリフォームすると血圧が下がる?

室温が下がると血圧が高くなる

家をリフォームして断熱化すると、わずかですが血圧が下がる傾向にあることが、国土交通省の調査で明らかになりました。この傾向は高齢者になるほど顕著で、寒い時期でも室内が暖かいと健康によいとして、壁や窓を断熱化する住宅のリフォームを勧めています。

調査は、全国約1800軒の住宅および居住者約3600人を対象に、リフォームの前後における、居住者の血圧や生活習慣、身体活動量など健康への影響を検証するもので、2014年度から4年間の予定で実施されています。今回は、その中間報告として、住宅の室温変化が血圧に与える影響を調べた結果が発表されました。

住宅のリフォームを行う予定の1753人を対象に、冬の2週間、住宅の室温や居住者の血圧を連日測定した結果、朝起きた時の室温が低いほど血圧が高くなる傾向がみられ、室温が10℃低い朝には、最高血圧が7.3mmHg高くなることがわかりました。

また、高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きくなり、室温が5℃低くなった場合、年齢が10歳上がると血圧の上昇量は8.8mmHgと、より大きくなりました。

さらに、住宅の断熱化リフォームを済ませた165人を対象に、室温と血圧の変化を調べたところ、リフォーム後の室温は平均3.3℃上昇し、血圧の平均値が1.4mmHg低下。室温が上がるほど血圧が下がる傾向がみられました。

断熱性能の基準を満たしている住宅は5%

これまでの調査で、断熱性能のよい住宅が普及している地域では、冬季の死亡率が低いことがわかっています。

ところが、国土交通省の2012年の推計によると、全国の住宅約5000万戸のうち、国の定める断熱性能の基準を満たしている住宅は、5%に過ぎないといいます。

同省は、「高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きくなるため、室温が低くならないように注意することが大切」だとして、窓ガラスを二重にしたり、壁に断熱材を入れるなどの住宅リフォームを呼びかけています。



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