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歯の二大喪失原因のひとつ「大人むし歯」に要注意

7割が「痛くない」

大人が気をつけたい歯の病気と言えば、「歯周病」が真っ先に思い浮かびますが、忘れてはならないのが「むし歯」です。

厚生労働省による平成23年度の歯科疾患実態調査によると、むし歯がある人の割合(治療済みも含む)は、成人では8割以上。過去の調査と比較すると、5~25歳未満では減少傾向にあるのに対し、45歳以上では増加傾向にあります。

「子どものころに治療したし、今はどこも痛くないから大丈夫」という人も、むし歯がある可能性が高いのです。

サンスターグループ オーラルケアカンパニーが昨年、20代から60代の男女およそ38500人を対象に実施したアンケート調査によると、むし歯があるにも関わらず、「歯が痛んだり、しみたりしない」と回答した人は、全体の74%を占めました。

さらに、年代別で見ると、むし歯を自覚していない人の割合は40代を境に増える傾向に。年齢が上がるにつれ、むし歯に気づきにくいことがわかります。

治療したむし歯が再発

大人のむし歯を特徴で分けると、以下の3種類があります。

(1)歯の溝や、歯と歯の間、歯ぐきに接する部分などにできるむし歯

(2)むし歯治療に用いた詰め物の隙間にむし歯菌が入り込み、再発する「二次う蝕」

(3)加齢や歯周病によって歯ぐきが下がり、歯の根元の象牙質が露出することで、歯の根元にできる「根面う蝕」

1は子どもと同じですが、2と3は大人に特徴的で、痛みを感じにくいため、症状が進行するまで気づきにくいことが問題です。

むし歯は、歯周病と並び歯を失う二大原因のひとつ。40歳以上のおよそ4割が、むし歯が原因で歯を抜かれています。生涯、自分の歯で食事を楽しむためには、歯周病予防だけでなく、むし歯予防も欠かせません。

ていねいに歯磨きをする、フッ化物入りの歯磨き粉を利用する、食事はよく噛み、寝る前に甘いものを食べないなど自分でできる対策に加え、定期的に歯科検診を受けて、歯のメンテナンスをしましょう。

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