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【賢者の養生訓】お茶で健康長寿 千利休

茶は養生の仙薬

昔から、「茶人は長命」と言われます。鎌倉時代に中国から茶の実と喫茶法を持ち帰って伝えた栄西禅師は74歳、わび茶の祖と言われる村田珠光は80歳まで長生きしました。茶の湯を大成した千利休は69歳で切腹させられてしまいましたが、本来なら、もっと長生きしたことでしょう。

鎌倉時代に書かれた我が国最古の茶書『喫茶養生記』に、「茶は養生の仙薬なり 延齢の妙術なり(茶は非常によく効く薬であり、寿命を延ばす優れた手段である)」と記されています。800年を経た現在、それが科学的にも実証されつつあります。

緑茶の代表的な成分であるカテキンには、血圧の上昇を抑制したり、血中コレステロールや血糖値を調整するといった作用があり、生活習慣病の予防効果が期待されています。

また、カテキンはポリフェノールの一種であり、老化防止のカギを握ると言われる抗酸化作用に優れていることも分かっています。

お茶で心と身体を癒す

お茶は、古くは薬として飲まれていましたが、次第に嗜好品として庶民の間にも広まっていきました。

お茶のうま味を決めているのは、テアニンという成分です。テアニンにはリラックス効果があり、しかも即効性が高いと言われています。

茶の湯は、戦国武将の嗜みの一つとして広まりましたが、お茶を飲んでほっと一息入れる時間は、戦闘に明け暮れた武将たちにとっての「癒し」となったことでしょう。

茶人に長生きの人が多いというのは、身体と心のストレスを和らげ、健康維持に役立つ茶葉の効果があったのかもしれません。

「心静かにお茶を一服」。ゆったりした時間を毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。


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