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【けんこう歳時記】たばこはスワン、スワン

禁煙は簡単?

葉巻をこよなく愛した米国の作家、マーク・トウェインは、「たばこをやめるなんて簡単だ。私はもう何千回も禁煙している」という名言(?)を残しています。

一度はやめようと決意しても、つい手が伸びてしまう……。自分の意志だけでやめるのは難しいもの。禁煙しやすい環境と周囲の協力が必要です。

そこで、国内25学会(※)からなる禁煙推進学術ネットワークは、毎月22日を「禁煙の日」に制定しました。数字の2を白鳥(スワン)に見立て、「吸わん、吸わんで禁煙を!」と呼び掛けるとともに、2羽の白鳥をシンボルマークに、周囲の協力が欠かせないことを訴えています。

厚労省の「国民健康栄養調査」によると、2014年の日本人の成人喫煙率は、男性が32.2%、女性が8.2%で男女とも減少傾向にあります。しかし、男性は他の高所得国と比べて高く、たばこの年間消費量は中国、ロシア、アメリカ、インドネシアに次いで5位(WHO「Tobacco Atlas」)。1箱1000円以上する米英に比べ、日本は400円台と半額以下であることに加え、受動喫煙防止対策もWHOの評価では「最低レベル」です。国も対策を急いでいますが、まだまだ禁煙しやすい環境とは言えません。

禁煙にも保険適用

喫煙は、肺がんをはじめとする種々のがん、虚血性心疾患、慢牲気管支炎、胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患のほか、さまざまな疾患のリスクを高めます。また、受動喫煙では肺がんや乳がん、心筋梗塞などのリスクを高めることが報告されています。

しかし、禁煙をすることで、心疾患などの発症や、それらによる死亡の確率は、確実に下がります。

一人で禁煙するのが難しい場合は、禁煙外来へ。医師が喫煙歴を把握したうえで禁煙補助薬を処方し、治療の経過を見守ってくれます。一定の条件を満たせば健康保険が適用され、費用は1万3千円から2万円程度(※2)。将来の医療費、そして何より健康には変えられません。今度こそ、本気で禁煙を始めませんか?

※1 2017年1月現在
※2 出典:日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会「禁煙治療のための標準手順書 第6版」。健康保険等で禁煙治療を行った場合の自己負担額(3割負担として13,080円~19,660円)に基づく。

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