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「適度な飲酒は長生きに」この定説に疑問の声

「酒は百薬の長」ではない

「お酒もほどほどならかえって健康によい」と、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ストレス解消になる、疲れがとれるなど、身体によい影響があると信じられてきましたが、この定説を揺るがす研究結果が出て、話題となっています。

飲酒と健康の関係については、1993年に米国保健科学協議会が「適量の酒を飲む人は、飲みすぎる人や、まったく飲まない人に比べて死亡率が低い」という研究結果を発表しています。

日本人の男性を対象とした研究でも、おおむね同様の結果が出ており、平均して2日に日本酒に換算して1合(純アルコールで約20g)程度の飲酒をする人が、死亡率が最も低いとされてきました。

しかし、これらの「適度の飲酒は長生き」説を否定する研究が発表されました。

オーストラリア国立薬物研究所のターニャ・クリスティー博士らのチームは、過去の論文87件を分析し、その多くに「統計上の重大なミス」を指摘。「酒を飲まない人の中には、病気で禁酒している人や、もともと身体が弱くて飲めない(飲まない)人もいる。こうした人々は早死にする可能性が高いのに、死亡率を比較する際、統計に反映されていない」としました。

「病気による飲酒」を考慮していない論文を除外して分析し直すと、「適量の飲酒が、酒を飲まない人より健康で長寿をもたらす」という結果は得られなかったということです。もっとも健康によい「適量の飲酒」は、10日間で日本酒0.5合(ビールなら中ビン半分)未満だそうです。

お酒を飲むならウォーキングも

「適度な飲酒は健康によい」と信じてきた人にとっては、なんとも残念な研究結果ですが、一方で、酒好きにとって救いの手ともいうべき研究もあります。英ロンドン大学と、豪シドニー大学の研究チームが発表しました。

飲酒量に比例して死亡リスクは高くなるが、ウォーキング程度の運動を週に150~200分以上する人は、適度な飲酒量を超えている場合でも、そのリスクが低下し、お酒の害を打ち消すことができるということです。

「百薬の長でなくてもいいからお酒が飲みたい」という人は、ウォーキングを習慣にしましょう。

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