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「特定健診」で6割に健康リスク見つかる

男性が高い傾向

特定健康診査(特定健診)を受診した人の6割が、血圧、脂質、血糖いずれかのリスクを持っていることが、健康保険組合連合会が行った「被保険者(40-74歳)の健康状態と生活習慣病に関する調査分析」で明らかになりました。

特定健診は、2008年から始まった40歳~74歳までの人を対象にした健康診断で、高血圧や高脂血症といった生活習慣病の原因となるリスクの有無を検査し、リスクがある人に生活習慣病を予防、改善するための保健指導を受けさせることを目的としています。

2014年度に特定健診を受けた270万4001人(男性202万3161人、女性68万840人)について、どのような健康リスクを持っているかを調べたところ、次のようなことがわかりました。
〇「肥満」に該当したのは、男性48.1%、女性19.2%で、男性の割合が圧倒的に高い。
〇「血圧」リスクを保有している人(収縮期130mmHg以上、拡張期85mmHg以上)は、男性39.2%、女性23.0%で、男性が高い傾向にある。
〇「脂質」リスクを保有している人(中性脂肪150mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満)は、男性30.1%、女性9.1%で、男性が圧倒的に高い。
〇「血糖」リスクを保有している人(空腹時血糖100mg/dL以上、HbA1c5.6%以上)は、男性38.2%、女性19.5%で、男性が高い傾向にある。
何らかのリスクを持つ人を積算すると、全体の61%になっていました。

高リスクの人ほど医療費がかかっている

また、2014年度の特定健診受診者で、翌2015年度の医療費明細と紐づけることができた156万8373人について、健診結果と疾病の発生状況の関係を見てみると、「健康リスクなし」と「健康リスクあり」とでは、かかった病気に大きな違いがあることがわかりました。

「健康リスクなし」の人では、鼻炎や目の病気、気管支の病気が上位を占めるのに対し、「健康リスクあり」の人は、血圧、脂質、血糖いずれのリスク保有者でも、「本態性高血圧(症)」が最も多いほか、生活習慣病関連の疾病が上位を占めました。

がん、循環器疾患、糖尿病など生活習慣病は、運動・食生活・休養・喫煙・飲酒など生活習慣を見直すことにより、疾病の発症・進行が予防できるといわれています。血圧、脂質、血糖の値が基準値を超えていることがわかったら、早い段階から生活習慣を見直して、生活習慣病を予防しましょう。

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