メニュー
ゲストさん
 

もしも自分の寿命がわかるとしたら… 「知りたい」ですか?

気になるけど知りたくない

気象や災害、病気のリスクなど、さまざまな予測があふれる現代。余命を予測できるようになるのも、そう遠い未来ではないかもしれません。

では、もし、自分の寿命や死因が事前にわかるとしたら、知りたいですか?

2017年2月に米心理学会から発表された研究論文によると、85%以上の人が「知りたくない」と考えていることがわかりました。

研究では、ドイツ人とスペイン人およそ2000人に、「パートナーの寿命・死因」「自分の寿命・死因」「(新婚と仮定して)離婚するかどうか」を事前に知りたいかどうか尋ねたところ、いずれも85%以上が「知りたくない」と回答しました。

ネガティブな出来事だけでなく、「クリスマスプレゼントは何か」「サッカーの試合結果」「旅先で買ったブルーサファイアが本物か(返品はできない)」「死後の世界はあるのか」といった、楽しみな、または気になる出来事についても、半数以上が「知りたくない」と回答。唯一、「生まれてくる子どもの性別」だけは、過半数が「知りたい」と答えました。

知らぬが仏?

研究ではさらに、リスクに対する意識を調べところ、「知りたくない」人ほどリスク回避の傾向が強く、保険商品を購入する頻度が高いこと、また、年齢が高いほど寿命や死因、死後の世界について「知りたくない」と回答していることがわかりました。

研究者らは「ネガティブな感情を避けたいのも、楽しみなことは知らずにいたいのも、後悔したくない気持ちは共通している」と考察しています。

論文著者の一人で心理学者のゲルト・ギガレンツァー氏は、「ビッグデータや遺伝子検査など、余命や死因を予測する技術は急速に進歩しているが、知りたくない人がこれほどいることも考慮すべき」と指摘しています。

たとえば20年後に心臓病で死ぬとわかっていたら、今から生活習慣を改めれば、病気にならずにすむかもしれない……。それでも「知らぬが仏」で、未来はわからないほうが、幸せなのかもしれません。

<こちらの記事もおすすめ>
「健康寿命」は何歳まで?  若者の予想はかなり悲観的…
「特定健診」で6割に健康リスク見つかる

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2023年4月3日

元気のヒント

室内ハーブを楽しもう!

暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮...
2023年3月24日

元気のヒント

春野菜でデトックス

ふきのとう、菜の花、たけのこ、春キャベツなど、春の一時期に出回る春野菜。独特な苦味や香りが特徴的なものが多いですが、苦味には、たまった老廃物を排出させるデトックス効果が期待できます...
2023年3月10日

元気のヒント

表情筋を鍛えましょう!

表情筋が衰えると、表情が乏しくなるばかりか、しわやたるみの原因にもなります。表情筋を鍛えてハリのある皮膚を保ち、いきいきとした豊かな表情をめざしましょう! 表情筋とは...
2023年3月6日

元気のヒント

美容と健康にイチゴが大活躍

イチゴは、おいしいだけでなく、体に良い成分がたっぷり含まれています。注目の栄養成分やおいしく食べる方法、人気の品種などを紹介します。 イチゴの豆知識 イチゴの歴...
2023年2月27日

元気のヒント

梅花ものがたり

寒さの厳しい季節に咲き始める梅は古くから日本人を魅了してきました。江戸時代の俳人、服部嵐雪が「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」と詠んだように、一輪また一輪と花開くごとに春の訪れを感じさ...
2023年2月24日

元気のヒント

もしかして冷えのぼせ

手足は冷えているのに顔や上半身はボーっと熱くなっている…。こうした「冷えのぼせ」の症状を訴える女性は少なくありません。原因は冷え症にあるといわれています。適切な対策をとり、不快な症...