がん検診、部位別「受診率ワースト」は？　死亡数第3位の「胃がん」だった

自治体も実施しているがん検診

厚生労働省は2009年からがん予防のため、40歳以上は定期的にがん検診を受診することを推奨しています。

そのため、会社などの健康診断や人間ドックでのがん検診はもちろん、地方自治体でのがん検診実施が推進されています。

受診年齢や有料・無料などで自治体ごとに条件の違いはありますが、検診を実施している自治体では基本的に「胃がん」「子宮頸がん」「肺がん」「乳がん」「大腸がん」の5種類のがん検診が実施されます。

では、その受診率はどの程度になっているのでしょうか。

胃がんは完治もできるがんなのに

厚労省は毎年「「地域保健・健康増進事業報告」という調査結果を発表し、がん検診の受診率なども明らかにしています。

この報告によると、2015年に自治体で実施されたがん検診の受診率は、「胃がん」6.3 %、「肺がん」11.2 %、「大腸がん」13.8 %、「子宮頸がん」23.3 %、「乳がん」20.0 %で、最新のがん統計で死因の3位になっている胃がんの健診率が最も悪い状況が明らかになりました。

また、胃がん検診だけの受診率でも、53％の自治体で受診率が10％未満となっており、他のがん検診に比べて顕著に受診率が悪い状態です。

胃がんは早期発見できれば完治する可能性もあるとされており、検診を受けることがとても大切です。

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