【けんこう歳時記】4月11日――しっかりいい朝食を食べていますか？

幸せな1日は朝食から

4月11日は、「しっかりいい朝食の日」です。食品メーカーのカルビーが、新生活が始まる4月に、「しっかりいい朝食」をとってもらおうと制定しました。

厚生労働省が発表した「平成27年国民健康・栄養調査」によると、調査実施日に朝食を食べなかった（またはサプリメントや果物だけで済ませた）人の割合は、20～40代では2割以上だったのに対し、60代では男性8%、女性6.7%、70代になると男女とも4％前後、9割以上の人が朝食をとっており、年代が上がるほど朝食をしっかりとる傾向にあることがわかりました。

毎日朝食をとることが、日々の生活を充実させることも明らかになっています。

東北大学加齢医学研究所が2010年に実施した「幸せ度とライフスタイルに関する調査」によると、朝食を毎日食べる人の「生活充実度」は65.4点で、週2日以下しか食べない人（53.8点）に比べ10点以上も高く、「体調管理」への関心の高さは、毎日食べる人が60.9点、2日以下が30.1点と、2倍の差が開きました。

朝食抜きは脳卒中リスクを高める

これまでの研究から、朝食を食べないと、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病のリスクが上がることが示されています。

さらに、最近の研究では1週間あたりの朝食摂取回数が少ないと脳出血のリスクが高くなることもわかってきました。

国立がん研究センター　社会と健康研究センターが2016年2月に発表した論文によれば、朝食を毎日とる人に比べ、週に2回以下しかとらない人の発症リスクは、脳卒中と虚血性心疾患を合わせた循環器疾患で14%、脳卒中で18%、脳出血で36%高くなっていました。

朝ごはんは幸せと健康のもと。「しっかりいい朝食」をとって、毎日を元気に過ごしましょう！

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