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【けんこう歳時記】4月17日――春もおいしい「なすび記念日」

出荷最盛期は4月

漬物に天ぷら、パスタ、麻婆茄子……和洋中、幅広いジャンルの料理に使われるナス。インド原産の作物で、日本では奈良時代にはすでに栽培されていた記録が残っています。

夏野菜のイメージがありますが、10月から翌年の6月まで出荷される「冬春ナス」と、6月中旬から10月まで出荷される「夏秋ナス」があり、今では1年中、品質の安定したナスが市場に出回っています。

4月は冬春ナスの最盛期。そのおいしさを多くの人に知ってもらい、消費拡大につなげたいと、生産6県(福岡・高知・熊本・岡山・佐賀・徳島)からなる冬春ナス協議会が、4月17日を「なすび記念日」に制定しました。

4月が出荷の最盛期であることに加え、「よいナス」のごろ合わせと、ナスが好物だったと伝えられる徳川家康の命日に重なることなどが由来とされています。

駿府で3番目に高いもの

ナスの成分は9割以上が水分で、カリウムを多く含んでいます。体内でナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりするはたらきがあります。

「なす紺」と呼ばれる果皮の濃い紫色は、ポリフェノールの一種、「ナスニン」という天然色素成分によるものです。抗酸化作用があり、コレステロール値の低下、老化防止などの作用が期待されています。

初夢で見ると縁起がよいとされる「一富士、二鷹、三なすび」は、徳川家康が駿府を代表する「高いもの」を順にあげたという説があります。初もののナスは高価で、富士山と愛鷹山(あしたかやま)に次いで、ありがたいものとされていました。

家康が好んだのは、静岡県の三保地区で栽培される「折戸ナス」。毎年4月に将軍家に献上されていたそうです。

当時は高価だった春のナスも、今では安く食べられるようになりました。春野菜とあわせて漬物や天ぷらにして楽しむのもおすすめです。

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