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「目に効果」うたう健康食品で肝炎に? 消費生活総合センターから注意喚起

肝炎を発症し1か月も治療

「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」など、最近は健康効果をうたった食品が多く販売されています。

医薬品のように病気の治療効果があるわけではなく、あくまでも健康効果が期待できる成分を含んだ食品ですが、体脂肪や関節、物覚え、目など、全身のさまざまな部位に関する商品が存在します。不足する栄養成分などを補うために、こうした健康食品をうまく利用するのは良い考えですが、東京都消費生活総合センターから気になる情報が発表されました。

その内容は、「目のピント調節」という効果効能をうたう機能性表示食品を飲んでいた消費者から、「薬物性肝炎(薬物性肝障害とも)」という病気になったという相談事例です。

薬物性肝炎は一般的に医薬品が原因で発症する病気ですが、相談をした消費者は原因がわからない体調不良になり、複数の病院で検査をうけたところ、「飲用していた機能性表示食品が原因の薬物性肝炎」と診断され、1か月も治療をすることになったとしています。

飲み合わせに注意を

この相談事例について東京都消費生活総合センターは、消費者からの自主的な申告に基づくもので、商品の分析などは行っておらず、商品名や業者名は公開しないとしていますが、健康食品にも健康リスクがある可能性を知ってほしいとコメントしています。

相談は他にも多数寄せられており、薬物性肝炎のような重症の例はほとんどありませんが、「消化器障害(胃や腸の不調)」や皮膚のかゆみ・発疹、肌荒れなどさまざまな部位の健康被害で、長期間の治療が必要となった人も少なくないそうです。

同センターは手軽だからといって健康食品の成分や飲み合わせを確認しないことは危険であり、かかりつけ医などに相談するよう呼びかけています。

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