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【けんこう歳時記】5月30日――肉料理の翌日は魚料理を食べよう

青魚に豊富な必須脂肪酸

毎月30日は「EPAの日」です。EPAとは、「エイコサペンタエン酸」の略で、イワシやサバ、サンマなどの青魚に多く含まれるn-3系(オメガ3系)脂肪酸のひとつ。体内ではほとんど作ることができない必須脂肪酸です。

「EPAの日」を制定したのは、世界で初めて青魚から高純度のEPAを抽出・精製することに成功した日本水産(ニッスイ)です。なぜ30日なのかというと、肉料理中心の食生活を送る現代の日本人に、肉(29)を食べた次の日(30日)には魚を食べ、EPAを摂取してほしいとの思いが込められているそうです。

EPAには、中性脂肪を減らす、血液を固まりにくくする、動脈硬化を防ぐなどの「血液サラサラ」効果があり、ほぼ100%の純度の医薬品が、高脂血症や閉鎖性動脈硬化症などの治療薬として用いられています。

「血液サラサラ」社長に挑戦

血液の「サラサラ度」は、血液中のEPAとアラキドン酸(AA)の比率から測定できます。

AAは肉に多く含まれる脂肪酸で、EPAとは逆に、動脈硬化を促進する作用があります。EPAとAAの血中のバランス指標をEPA/AA比といい、この値が高いほど血中のEPAが多く、心血管疾患による死亡率が低下することがわかっています。

2012年、ニッスイはこの「血液サラサラ指数」をもとにユニークな取り組みを開始。当時、このEPA/AA比率が同年代の日本人の平均値(65歳以上の平均0.68)の2倍以上(1.4)で、社内1位の細見典男社長に、416人の社員が挑戦するというプロジェクトを実施しました。

その結果、翌年の健康診断で103人が平均値を上回り、11人が社長の数値を超えたのです。

挑戦した社員からは、「朝の目覚めがよくなった」「イライラすることが減った」「中性脂肪が20%減り、体重も4㎏減った」という声も。

旬の脂がのった魚には、EPAが豊富に含まれています。この時期は、カツオやアジ、イワシがおすすめ。おいしい旬の魚を食べて、EPAを補いましょう。

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