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【けんこう歳時記】6月6日――進化する補聴器 オーダーメイドで使いやすく

65歳以上の難聴者数は1500万人

最近、何度も聞き返すことが増えた、テレビを見ている時、家族に音が大きいと言われる、レストランなど、がやがやした場所での会話が疲れる……。それは、難聴のサインかもしれません。

国立長寿医療研究センターの調査によると、65歳以上の難聴者数は1500万人以上と推定されています。聴力は加齢とともに少しずつ低下し、個人差はあるものの、50代あたりから高い音やささやき声が聞き取りにくいなど、軽度の難聴を感じ始めます。

耳の聞こえが悪いと会話が億劫になり、コミュニケーションの機会が減ることから、うつや認知機能の低下を招く恐れも。今のところ、加齢による難聴を回復させる方法はありませんが、補聴器を使うことで、聴力を補うことは可能です。

米国の研究では、補聴器を使ったグループは、使っていないグループと比べて社会的機能が保たれ、抑うつ傾向が低いなどの効果が認められたと報告されています。

「聞こえにくさ」感じたら、まずは耳鼻科へ

6月6日は「補聴器の日」です。数字の6が耳の形に似ていることから、日本補聴器工業会ら業界団体が制定しました。

補聴器というと「年寄りくさい」と敬遠されがちですが、最近では小型化が進み、カラーバリエーションも豊富。耳の穴に装着する「耳穴型」と、耳の後ろにかけて使う「耳かけ型」の主に2タイプがあります。

耳穴型は、オーダーメイドで一人ひとりの耳の形にフィットするように作られ、目立ちにくいのが特徴。耳かけ式はスタイリッシュなデザインで、比較的サイズが大きい分、多彩な機能が搭載できます。

機能もオーダーメイドで、難聴の度合いや聞こえ方に合わせて微妙な調整ができるほか、雑音を抑えたり、不快に感じる音を変換したりすることも可能です。

難聴の原因は加齢だけではありません。聞こえにくさを感じたら、まずは耳鼻科で原因を調べてもらいましょう。補聴器を購入するときは、耳鼻科で信頼できるお店を紹介してもらうか、認定補聴器技能者がいる「認定補聴器専門店」が安心です。

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